角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

たどりついたらいずも雨降り。

雨が降ると、雲いずる出雲は雨出雲になった。 雨の出雲に降る雨は、蕎麦湯色の細い雨。小豆の研ぎ汁色の空から雲を伝って落ちてくる。 雲の色はにぶい葱色。柿の赤は雲のさし色。梢で香らず、落ちて香らず、黙して熟す。 蕎麦は茹でたか、小豆は炊いたか、雨…

温泉に行こうとして、

事故を起こした。 札幌は積雪がなかったが、R231を北に向かうに従い、路面はザクザクの雪状態で、車がガタガタと音をたてたので、冬タイヤではあったけれど、緊張しつつ低速で運転していた。峠道なので右側は切り立ったほうの、左は落ちる方の崖だった。 直…

梨の話を琵琶が柿。

耳なし芳一の話と言うのは、どなたも知っているのではないかと思う。伝承作品であるとはいえ、小泉八雲の功績は大きいし、民俗学者としても、もっと評価されてもいいような気がする。 小じんまりとした記念館では、モニターでKWAIDANの映画なのか舞台なのか…

あーきのゆうひーに。

母の病院は山のずうっと上にあって、毎週行くので、坂道の運転には慣れた。慣れたころに冬が来るので、これから先は地下鉄とパスを乗り継ぐことになる。 今日あたりが、車で行く今年の最後の日になるんだろう。 エレベータを降りると、いつも歌声が廊下に響…

「着いちゃったね。」と言った。

5月のことだ。 羽田で乗り継いで鹿児島に向かう飛行機で、東京ばな奈の袋を持った女の子二人が近くに座って、鹿児島空港から市内の繁華である天文館に接続するバスでは、彼女たちは私の前に座った。季節には尚早かと思われる背中を出した格好の、十代と思し…

つかえるパワポ。

いよいよ夏、というあたりから事務所に人が増えて、にぎわった。 私の立場は、いろいろスイッチして、ややこしい。会社法的にも、税法的にも違法行為はしていないが、とにかくややこしい。 増えたといっても元が1名・1名の箱だから、たいしたものではないけ…

眠りの色。

肩が寒くて目を覚ますと、薄暗かったので二度寝した。 母が、寝てちゃいけない、と言うんで、お正月くらい寝かせてくれたらいいのに、と私が言って、あまりの眠たさに、寝かせてくれたらいいのに、と2回言うとますます眠く悲しく、しくしく泣き出したら、自…

ねえ、猫は、いるの?

北の丸公園の立ち入り禁止の中に猫がいて、ずいぶん贅沢な野良なことであった。 とっても生意気なんだけど、10月に2回東京に行って、東京に行ったのが生意気なんじゃなくて、その時に行ったところを列挙しとこうと思う。それのどこが生意気なんだと、いやそ…

ラテン一刻。

さて、あちこちと言えるほどのあちこちではないけれど、歩いていて気がついたことがある。札幌には美人が多いということだ。 おそるおそるバイト1号君に言うと、「み~んなそう言ってる」と一般化した返答をよこした。東京がアメリカならば、北海道(札幌)…

はい次。

|大阪家族|高級ホテルは、地下の飲食店も高級であり、そば・うどんの店といえども高級であり、大阪家族は、成人しまくった娘二人を前に置き、会話少なくきつねうどんを啜る。奥さまは、蕎麦だ。蕎麦湯は要らない。「要らない」と顔をあげずに言い放つのだ…

出張記録を簡単に。

腕時計ってどう使うのか分からなかったけれど、仕事的に必須な局面があり、ひとから借りて凌いだが、どうやら腕時計には中毒性があるようで、返却しても、腕をちらりと見るようになり、困った。 腕時計は便利なのかと、バイト1号君にメールすると、なかなか…

海鮮。

パスタったったと降ったのは9月の雨のことだった。夕ぐれろ。と言って欲しかったのはプチプリンスだった。 プチプリンスはプッチンプリンに似ていなくもないが、さても隣の客は良く牡蠣食う。 ペペロンチーノに乗っかった巨大なかたまりは灰緑色にどろりと…

出張記録

空港に前泊。 空港内での仕事があり、6時半には現場にいた。能力もないのに、複数の仕事、現場が重なってしまい、体調もすぐれないまま昼前には現場を離れ、名古屋へ発った。 ミュースカイは快適であった。体調は回復した。 新幹線のぞみは快適であった。名…