角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

ねえ、猫は、いるの?

 
北の丸公園の立ち入り禁止の中に猫がいて、ずいぶん贅沢な野良なことであった。
 
とっても生意気なんだけど、10月に2回東京に行って、東京に行ったのが生意気なんじゃなくて、その時に行ったところを列挙しとこうと思う。それのどこが生意気なんだと、いやそれはそうなんだけど。
 
出光美術館(大雅・蕪村・玉堂と―「笑(わらい)」のこころ)
岡本太郎記念館
根津美術館(春日の風景 麗しき聖地のイメージ)
庭園美術館(アールデコなんたら)
近代美術館工芸館(グェッリーノ・トラモンティ展)
国立博物館(法然と親鸞ゆかりの名宝)
鎌倉美術館(シャルロット・ペリアンと日本)
西洋美術館(ゴヤ)
 
少し照れる。修学旅行みたいに毎回かけずり回るんで。
西洋美術館の常設展で大変懐かしい絵画を見た。松方コレクションというのは、多分私が初めてみた絵画展だと思う。小学校の頃に見た絵画があった。
当時、レンブラントの「夜警」にとても感動して見入ったことを覚えている。
 
ハンマースホイの絵画が1点あり、嬉しかった。
 
旅の期間中、3度話しかけられた。新幹線の中で大阪のおばあちゃんに、もひとつは博物館のあんみつ屋で東京アッパー奥様に、3つ目は、雀。工芸館の前のベンチにかけていたら、雀が一羽やってきて、どうしたって私に話しかけてきたとしか思えないのだ。しきりと何かを聞いてきたようだ。「ねえ、猫はいるの?」と。
 
ああ、猫はいたよ。外にも中にも。
そして私は、人が遺した忘我の時間を垣間見る。絵を見るのはそういうことだと思う。
 
 あと、松江の田部美術館が休館日だったのはショックだった。その話は後日。