雪の量が足りなくていつまでも足元が滑って落ち着かなかった。
今日は朝から細かな雪が降りしきっている。とても静かだ。車の音も聞こえない。
私は2日からの3連勤を控えており、それが済むまではお正月気分にはとうていなれない。
それでも少し丁寧な掃除をしたり煮物を作ったりをした。
呪術回戦のアニメは毎週欠かさず見ているが目が離せなくなってきた。毎週見ているはずなのに私はもはやストーリーを何も理解していないし、登場人物やひとではないものの特徴も名前も実は分からなくなっている。でもなんか目が離せない気がしている。
大晦日と三が日は特別なシフト編成で、9時間のワンオペとなる。
ご飯ものの製造数はかなり少ないが三人体制での分担作業にくわえ最終の始末を一人でこなすことになる。それはまあいいのだけれど、不安でたまらない要素がある。
ふだんの日はおよそ40キロ内外の米を炊く。日中は釜なりの一定キロ数を炊き続け、最後の人が残っているご飯の分量とこれから製造する分量を考え何キロ炊くかを判断する。日々それほどの違いはない。
しかしながらお正月の来店客は私にはまったく予想がつかない。昨年の大晦日は私が出勤したが製造終了時間頃になってから結構な来店があり、ほぼ売れてしまった。
そこから米を研ぎだすと帰れなくなるため、商品完売状態のまま帰宅することとなった。店は24時間営業のため遅くにやってきたお客様に申し訳ないと、ほんの少しだけ思う。
製造表通りに製造しても来店具合が読めないため最終の米研ぎは考えどころだ。多分どなたが考えても分からないと思うが。といってご飯を大量に炊きすぎると製造時間がかかりすぎ、なおかつ全てがロスになることもありうる。他店では残ったご飯を廃棄するらしいけれど自店では絶対にそれをしない。
まあそんなに深く考えなくてもいいのかもしれないけれど、自分としては失敗したくない。ちょうど良く製造し、時間内に切り上げたいので、考えてもしょうがないことをぐずぐずと考えている。
だからそれが済むまで私にお正月はこない。
あともうひとつ、数日前に大変嫌なことがあった。職場で言われた言葉のうちではトップテンに入ると思う。酷いことなど滅多に言われないのでたぶん10個もないのだけれど。
言った本人が知らずに口にしたのか知ってて話したのかは分からないけれど、私は「知ってて言ったんだよね」と思った。
世間には瞬きの早さで言葉をを切り返せる人もいるけれど、私は言い返さない人間だ。
特に悲しいとか悔しいとかではないけれど腹立たしいことなので、どうしてくれようかと2日ばかり考えたけれど、どうもしないことに決めた。
いちいち反応せずにやりすごせばいいじゃないかと思った。面倒だし、年齢なりに喜怒哀楽がそんなに大きな振幅をもたなくなったので、どうでもいいやと。
連勤明けに温浴施設にでもいこうかなあと考えている。
静かな年越しは静かで嬉しい。