角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

たくさん売れたのだが。

 

昨日の仕事は変則シフトで、ご飯もの担当が最年長の人だった。
彼女はとても早く作ることができる。昼時の来店客が行列を成し、私たちには大変なプレッシャーがかかることになったが、なんとか切り抜けた。

「年長さん」はたくさん作ってたくさん売れた。
まだ半年しか経っていない「半年さん」は「年長さん」の6割くらいしか作れないスピードだ。
ただし「年長さん」はシフト開始時間よりもかなり前から出勤してきて製造を開始しており、「半年さん」はピタリの時刻から開始する。だから7割くらいなのかもしれない。

「半年さん」が少ししか作らないからといって誰かが具体的に困ることなどひとつもない。予定数量に満たなくて陳列棚に商品がゼロになったとしても、他にも弁当やおにぎり類は文字通り売るほどある。

ゼロになった棚を誰が埋めるのかというと「半年さん」ら午前のチームと交代する午後から夜チームのスタッフだ。とはいえ仮に午前の作り残しが10個あって、午後からの製造予定が50個だったとしても午後からの人が必ず60個を作れるわけではないから結局作らなかった10個というのは陽の目を見ることがない。

店舗の一日単位で考えると10個の売上機会の喪失に結びつくだろうか。
私たちの10個ではなく工場製品の10個が売れているのではないだろうか。

私は良く分からなくなる。
沢山作って沢山売ることが圧倒的に良いことなのかどうか、製造スピードが遅いからといって「半年さん」に何か非があるだろうか。「半年さん」は大変丁寧に作業をするので仕上がりがとても美しい。

我々製造スタッフの人件費等を考慮すると店舗で作ったお弁当が売れる方が店舗としてはいいのではないかと思う。また、上に書いたが「年長さん」の早い出勤はチェックイン前の無給作業であり「半年さん」はきっちりと規定通りの就業時間なので「年長さん」が貢献しているともいえる。しかしながらそういう貢献は時代錯誤的であって現代では容認すべきではないものだと私は考える。


様々なスタッフにそれぞれ考えるところがあったり、あるいは何も考えてなかったりするので全体の意思が一致することは絶対に、ない。

 

さて、明日も変則シフトのため私は夜に帰宅する。