角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

割合で使う。

 

夕食はご飯、味噌汁、豚肉とキャベツのトマト煮、白菜のコールスロー、しらすとひじきの炒り煮、漬物。白菜は生で食べるのもとても美味しいのでシーズン中は煮たり焼いたり生だったりと頻繁に登場する。今日はスーパーに買い出しに行ったが、よさそうなシマゾイがあったので酒八方で煮付けておいた。煮魚をつくることはめったにないので酒八方も久しぶりに思い出した。

10年くらい前に調理の夜間学校に通っていたころは妙に凝ったことがしたくて煎り酒なんかも作っていた。何に使ったのか覚えていない。
調理の学校は行かなくてもよかったと今は思う。実習は良い食材を使っていたので美味しいものを食べることができたし、料理をするきっかけにはなったけれど個人的に作って食べるくらいなら本やネットで十分だった。

それまで全く知らなくて、今大変役に立っているのは調味料を割合で覚える、割合で使う、ということでこれは本で知った。ネットにも出ていた。学校では教えてくれず、板書された通りの分量を計量していた。

もう少し早く、母が存命のうちに料理になじんでいたらもっと母の口に合う食事を作れただろうと悔やむこともある。母が亡くなった年に夜間学校に通おうと決めたのでなかなか思うようにはいかないものだ。

同僚のお母様は80代で一人暮らしをなさっているが、ひとりでスーパーに行き、三度の食事の仕度もしていると聞いた。立派なものだ。

私がずいぶん前に初めてパートタイマーになったときは老人ホームの調理の仕事だったけれど全ての食材は必ず加熱してあり、生食というもの記憶にある限りなかった。調理担当の人も生ではださないと言っていた。母の入院先の病院でもそうだった。たとえばキャベツのせんぎりであれ、きゅうりの酢の物であれ、分からないように加熱されていた。といっても分かる人には分かるのであって母などは生野菜が出てこないと憤慨していたこともある。

生食ができるというのも老齢独居の楽しさのひとつだろう。