パートがないと、体操も済んで朝の後片付けも洗濯も掃除も済ませると、あとは遊ぶことだけになる。
昨日から考えていたのは休みになったらすぐに温泉に行って疲労を回復させようということだったけど、雨が生憎朝からさんざん降って降りやまず、外出はとりやめて昼間から薄暗い部屋で映画を見て過ごした。
こういう一日は何をして遊ぶかをまず考える。幸なものだ。しかしながらいつまでも続くものでもないので、いよいよ珠玉の日々ということになる。バランスボールに座ってパソ前に居るだけの珠玉。
見た映画は「コードネーム U.N.C.L.E.」で、昔テレビでやってた「0011ナポレオン・ソロ」のリメイクだ。
当時、私の家にテレビはあったけれど見たことがない。きっと就寝していたのだと思う。
クラスメイトの女の子がイリヤ・クリヤキンの大ファンで明けても暮れてもその話ばかりしていたのを思い出した。イリヤ役であったデビッド・マッカラムが86歳とのことで、あれからそんなにも年月が流れたのかと本当に驚く。
イリヤ好きのけいこさんは東京から転校してきた産業医のお嬢さんで、ほんの少しばかり私の方が勉強ができ、私の家よりずいぶんお金持ちだった。そのせいか、けいこさんのお母さんは私を嫌った。
けいこさん一家は翌年には、名古屋に行ってしまって一度だけ手紙がきた。
youtubeで最近面白く見ているのは普通の人の朝のルーティン作業を撮ったもので、どこのどなたか知らないけれど、大変に興味深い。
ご自宅やご自分の家事スキルに自信があるから露出しているのだと思うけれど、なるほど素晴らしいキッチンだったりする。こんなに素晴らしいところにお住まいなら隅々までアルコール消毒せずにいられないのではないかと考える。
早朝に起きてまずコーヒーを淹れる人や、お子さんと一緒に食事の支度をする人、とにかく掃除をする人など、本当にさまざまなきちんとした人々が登場して感心する。いわば上等の暮らしと言えるだろう。
自分がそのような暮らしをしたいのか、あるいはしたかったのかと考えると良く分からない。志が低いわけではないと思うけれど、私はあまり人を羨んだりはしない。裕福ではないけれど、特に今の生活で問題はないし二周目の人生っていうのもなんだか狡猾な感じがするので要らない。
