角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

逃げる予定はない。

 

連絡待ちだったショッピングサイトから、重複請求はしていない旨のメールが来て、ご休心くださいと書かれてあった。恥ずかしながらこの言葉を知らなかったので、使ってくれてありがたい。ひとつ覚えた。休心しました。

きゅうしんといえば私が知っているのは救心製薬の小さい丸い薬で、母が服用していた。ものすごく小さい樹脂の瓶が可愛いくて、病院にいた母に空き瓶が欲しいと言ったら、とっておいてくれたので、嬉しかった記憶がある。何に使うというような大きさではないので、もう手元にはないけれど。
 
母はあちこちの病院に行き、各所で老化は病気ではないということを、婉曲にあるいははっきりと言われたのだけれど、全く理解しようとしなかった。この辛さを老化のせいだから諦めろと言うのかと私に愚痴をこぼし、病院で先生にかみついた。まだ通院できる体力が有ったころは、とにかく様々な病院につきそった。
 
ときどき小町などで、この内容は逃げるしかない案件だと思う記事があるけれど、私にそんな災難がふりかかった時に私を逃がしてくれるのは誰だろうと考えたら、母しかいなかった。あるいは私自身。
息子は、人柄が良すぎるという言い方も可笑しいけれど、どうも私の息子とは思えないほど良い人間であるから人を疑うということを知らない。それが危機感の足りなさにつながると思うし、動くよりも先ずは考えるタイプだ。
けれど、母であれば、動きながら考えるタイプであるし、せっかちな人だったので、万一、私が逃げるならばその日のうちにうまく逃がしてくれるだろうと思う。いったい私が何から逃げるのか、そういう状況に陥ったことはないけれど、猜疑心の強さとか、口の堅さとか、行動力とか、人を逃がすのにぴったりだと思う。
 
瞬発力とかスピードは生き延びるのに重要だと私は考えている。

前に読んだサイコパスの話で、アイスクリームを買いに行くと言って家をでたきり、戻らなかったという話が私は大変気に入っている。何か事故に合ったとかという話ではないらしい。
この例の詳細を私は知らないし、サイコパスとは関連がないけれど、もし逃げようとするなら、こういう態度は実にあっぱれだと考えている。
 
友人の便利屋さんは、夜逃げ手伝いも仕事メニューに入っていて、何度もうまく完遂させているようだ。人には事情があるのだ。
夜逃げとは打って変わって、この便利屋さんに聞いた話だけれど、引っ越し予定の時間にお宅にうかがうと、まだ何一つ荷造りもされていず、家族みんなで朝ごはんの最中だった、というのがあって、爆笑した。
 
休心から引越しまで、どんどん私は反れまくる駄文を書くのであった。