角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

しばらくぶりに早朝散歩を。

 

早朝がなぜ推奨されているのかというと、陽の光なのだけれど、外はまだ暗く夜のままであった。
 
いつも思うことは、寒さのポイントは手指だということだ。テレビ塔に向かって歩くと、気温が出ている建物があって、マイナス8度だった。それでも身体の方は全く寒さを感じない。足も。

着こんでいるので30分くらい歩くと軽く汗ばむ程度にはなる。けれど手指だけは痺れるように冷たく、あたたまってくるのは最後だ。本日は帰宅してもまだ右手だけは冷たいままだった。
だから北国で過ごすなら、まず手指のことを面倒がらずに考えなくてはいけない。手が暖かくさえあれば、全く冬は無問題ということになる。
 
しばらく運動らしいことをしていないし、歩く距離も極めて少なかったから、身体のなまりようは酷いものだ。あっという間に錆ついてしまう。だからといって暗い早朝をわざわざ歩く必要もないのだけれど。

 

さて、昨日の話。
 
処分できそうなものは、それなり各所にて処分をしてきたが、次は整理箪笥を何とかしようと考えた。いつ購入したのか全く覚えていないくらい古いものだ。大型ゴミにする前に、ものは試しと、例の地元直接取引系サイトに写真を載せると1、2時間のうちに 引き取り手がついた。もちろん無料だ。
 
メールのやりとりの中で、運ぶのを手伝って欲しいと書かれてきたので、それはお断りした。私にできるのはひきだしを外して玄関先に持っていくくらいのものだ。この時点でお互いとも相手が男性なのか女性なのか分からない。
 
キャンセルしますかと聞くと、しないというのでおいでいただくことにした。
 
4、50代くらいの男性がひとりで現れた。手土産にリンゴを3ついただいた。
 
私はひきだしをエレベーターの前まで運んだりした。
 
マンションのことをいろいろ聞かれた。いくらで売却したのかというので言葉を濁した。
せっかくなので間取りを見せて欲しいというので軽く躊躇している間にとっとと室内に上がってしまわれたので、私の方は一緒に室内に居るのが憚られたので、玄関に居た。
 
何か不要物が他にないかと聞かれたので、いまのところないと答えた。
 
変わった人もいるものだと思ったけれど、リンゴに罪はないのでジャムにしようと刻んだ。
 
夜にメールがきて、同居の父が使用しますと簡単なお礼の言葉があった。
 
少し、胸が詰まるような気がした。

世の中は、あまり私は人と関わらないけれど、悪人ばかりではないし、しかし善人ばかりでもない。人は悪いところばかりではないし、良いばかりの人もいないだろう。なんかもっとたくさん書けそうだったけど、つまるところはこれだけだ。
 
私の部屋は、このマンションで一番良い部屋だと不動産会社の人が言う。三方角部屋と詳細説明書には書かれていた。おまけに、ベタ基礎といってクイ打ちをしていない建物だ。クイに関わる事件に関して書かれてあった記事の受け売りだけれど、本来建物というのはクイを打たなくても良い地盤に建てるのが理想だとあったので、この辺の地盤がなかなかしっかりしているということなのだろう。

朝5時の寒さ、暗さが嘘のように陽が入ってまぶしく、暖房を消した。
私はきっと幸福なんだと思う。自分が幸せなことに半信半疑でいるのは勿体ない。少なくとも陽光のあるうちは。