昨年暮れ頃に、きれいな足で死にたいと思ったので2015年の目標は、足をきれいにすることにした。紫色になった爪もあるので重い腰をあげて皮膚科に行って検査をしてもらった。爪水虫ではありませんと言われ、ほっとしたようながっかり（笑）したような感じ。何故このようなことになるかというと、先生は靴のせいだとおっしゃる。本当は靴ではなくて、足のせいだ。
私の足は指が長い。一番長い指は足のひとさしゆび、といういわゆるギリシャ型の足なので、それに合わせた靴を選ばなくては、ということだ。そうすると今まで選んでいた靴はことごとく間違いだと気がついた。もうパンプスなんかを履いて出かけるシーンは不祝儀くらいのものなのだけれど、なんだか数十年が残念だった気がした。
とりあえず、通勤がないし、家では裸足生活をしようと思うので、その間にきれいな足になればよいと思う。これだって終活の立派な一端だけれど、きれいな顔、とかいうのはすっかり諦めて、目標を足の爪に置くあたり、私も謙虚な大人になったものだと思う。
このところ2月にしては温かい日が続いて、雪が解けてしまったところもあるし、街の中のひざしは特に春めいてしまった。ちょっと早いのではないかとうろたえる。というのも昨年の春に、家の中のいろんなものを捨て、ついでに衣服も大量に捨てたりしたので、私には着るものがない。服を買いに着ていく服がないのだ。
では、靴やバッグがあるのかというと、いやそれもない。
春の服でも買えばいいものを、私は布団を買ったりパソコンを二つ買ったり、今週はとうとう江戸箒とちりとりを買った。そういう選択をする人間なのだろう、私は。
でも、新しい敷き布団や新しい毛布はとても温かくてぬくぬくぬくぬくと嬉しい。
