角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

もっと休みを。

 

風邪っぽいのでコンビニに行ったっきりで外出なし。なんだかだるいから発熱するかもしれない。発熱したらどうするんだろう。店は臨時休業しかないのかなあ。営業すると人にうつして迷惑をかけるかもしれないし、第一、倒れる。
明日までに治るだろうか。最近は、栄養状態がアンバランスだし、食事回数が少ないので、抵抗力がなくなったかもしれない。

きのう来店したお客さまが言ってたけど、通常、新規開業店は3~4か月間は休まず営業して、客数の少ない曜日などを見極めた上で定休日を決めるものだそうだ。それで「あれこの店は」と感じたとのこと。飲食店の風上にもおけないのかもしれない。
実はそういうのは知ってる。知ってて休んでばかりいる。でも週休二日なので、一般的なサラリーマンと同じだと思う。もっと休みたい。もっともっと休みたい(笑)。私は、いろいろと無理ができないとお伝えしておいた。
この上、風邪で休んだりしたら、一体いつ営業してるんだという話になるので、なおさら誰も来ないに違いない。
 
今のところ男性と女性では男性比率が高い。客単価は低い。年齢層は高め。献立をたてるときに、ついうっかり迎合的に居酒屋メニューのようなものを考えてしまうけど、それは間違いだと思うので、注意が必要だ。こういう店はなかなかないと言われたので、ニッチなところを突いていると思うから、その線を外してはいけないと思う。
例えば、イカの塩辛をつくるのに本体と肝の処理に時間差があるため、とりいそぎ肝が必要で、本体が余った(笑)けど、うっかり唐揚げにしてしまい、これじゃあ居酒屋だと思った。そうではなくて、ここはひとつイカ大根とかそういうのが自店らしいということだと考える。何も居酒屋を馬鹿にするのではなくて、各店にはその店の独自性が必要だと思うからだ。自店が居酒屋メニューをそろえたところで全く太刀打ちもできなければ、客層も雰囲気も違う。
それに女性客が集まれば男性も集まる、とは一般的に言われるけれど、女性に受けそうなつくりではないし、そういうメニューもないので、どちらも視野に入れたりすると焦点がぼけるはずだ。
 
自分の好きなものしか作らないことに決めた。だから例えば肉じゃがとかはきっと登場しない。そういう料理を提供する店はたくさんある。
あ、でもおでんは作っている。少ない来店数だけれど、来られた方が全員注文なさった。ありがたいことだ。というか、試作価格でコンビニ並みに安かったからかもしれないけど。自店のおでんは関西風のごく薄味だ。後口に鰹の香が残る。江戸前おでんっていうのがあって、ネットの写真では真っ黒い物体だった。こわい。
 
来店客がゼロの日が続いたりして、おそろしいのは、それに慣れてしまい、むしろお客様が来られるのを面倒に思うような気分が湧くことだ。何をしに店に出ているのか分からなくなる。たまにドアが開くと、エッ、とか思ってしまう。
昨日は、ふらりと見知らぬ男性が入ってきて、まるで絵に描いたような素敵な注文をなさり、ああー美味しかったと言ってお帰りになったので、私はあまりおずおずとかおどおどとかしないで、自信をもってお出ししてもいいのかと思う。