角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

ゴミを運ぶ。

 

皮膚科通院がまだ終わらないので相変わらずスタバでコーヒーを飲む。山が近く見える。空が白くなると雪だ。
店は、今すぐにでもやめたいやめたいと考えている。身動きするだけで出費がかさむ。多分辞めるのにも相当な金額がかかるはずだ。飲食店のこわさはこれだ。
どのくらい赤字になっているかちょっと考えられないくらいなので、考えない。それでも作りたい料理はあるので、料理のことばかりを思う。寝ても覚めてもだ。職人でもないくせに、そういうのを無駄というのだろう。
 
従前のようには、仕事をすること自体にあまり情熱を傾けられなくなった。それは年齢のせいかもしれない。朝起きて、行くところがない生活は本当にいやだったけれど、夜中にゴミや段ボールをたくさん持って帰る生活だってそんなに素敵ではない。
空き容器や宅配されたボール箱の類が驚くほどあっという間に集積するので、家に持ち帰らないわけには行かず、第一大きな箱なんかは潰したところでゴミの袋には入りきらない。そんなわけで自宅はゴミ置き場のようになっている。汚部屋という意味ではなくて。何か要領よく他所の店のダンボール集積の中にもぐりこませたりとか、そういうことを私はできない性質だ。
 
 
そういえば、専門学校の中国料理の先生の腕に引きつれた大きな傷があり、何をしてそんなふうになったのかと、訝しんだことがあるけれど、自分が同じような傷をこしらえるはめになり、やっと分かった。
どの鍋だったか忘れたけれど、大きな鍋の縁に、腕をつけてしまった。手を離すこともできず、もちろん熱いから痛いからと泣くこともできず、だって、泣くというのは周りに人がいるからでしょ。独りで痛いときに泣いたりはしない。で、も少し手首の側だったらリスカのように見えるんじゃないかと思うくらい大きな傷ができた。もしかしたら病院に行った方がよかったかもしれないけど、一体、いつ行けると(笑)。
 
何だか腫れてきたけどドンマイ。
 
あと、どうでもいいことだけれど、おでん必勝法をひとつ。おでんというのはどうしてあんなに高いのだろうと不思議だったけれど、あれはきっと時間と燃料代なんじゃないかな。
出汁に味をつけるときは、調味料を煮切ると良いようです。即ち酒と味醂と醤油の分量を火にかけてアルコールを飛ばしてから出汁に入れる。焼き鳥ではないので、おでんの煮汁を延々と使いまわしたりはしない。大体毎日交換する。新しい煮汁に前日の煮汁をほんの少し足してやる。
といったひと手間ふた手間で、かなり美味しくなる。
材料を入れたら絶対に煮たたせない。だからストーブに乗せておくのも、知らないうちに沸騰していたりするのできちんと見てないととても危険。40分くらい豆火であたためたら、火気から外して数時間放置。で、練り物はあらかじめ少し茹でて油分を軽く落としたものを最後的に20分位前に投入して温める。逆に言うと、練り物を入れてから20分くらいあたためて終了、翌日が美味しい。みたいな感じでおでんは勝てる。一体誰に勝つのかわからないけど。
 
おでんは好きだけれど、売上ゼロは嫌いだ。ははははは。年内、もつのかな。