角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

にゃあと鳴く。

 

クラスの人からいただいたコーヒーを自宅でいれた。良い香りなので、味と香りをいっぺんに楽しもうとしたのだけれど、鼻と口は連動しないということが分かってびっくりした。どういうことかというと、香りを吸いこもうと鼻全開、飲みこもうと喉全開、というのが一緒にできないので結構驚いた。
 
その上、あろうことか、朝、朝らしい時間に起きれなかった。こんなに遅くに起きたのは、多分はじめてなので、だめのひとになったかもしれないと慌てた。
 
髪を切りにいって、シャワーを使って、それから、卒業した。
 
えーと答辞は、読んでると最初のうちはそうでもなかったのに、だんだん緊張してきて声が震えた。
 
懇親パーティで、クラスの人や先生方、たくさんの人が良い挨拶だったとわざわざ言いにきてくれた。
何人かに握手を求められもした。まじで涙を流した人もいる。私は、とても汚い言葉を書いて申し訳ないけれど「ざまあ」と思った。本当にすみません。 
 
ある先生は、過去13年間卒業式に出たけれど、その中で一番良かった、心に残るとおっしゃってくれた。 
私の知らない先生までも、感動しましたと挨拶してくれた。
式の途中で拍手しそうになったくらい、いい答辞だったとも言われた。
 
それは私自身の言葉だったからだと思う。私が本当にそう思ったからそう書いたまでだし、第一、人を泣かせる前に一番泣いたのは私だ。私はちっとも上達しなかった。卵を300個以上使っても、一番上手なのは一番練習した私ではなかった。西洋料理でも中国料理でも日本料理でも、あんなに練習して練習時間ほどにはうまくなれなかった。腱鞘炎にはなっても、うまくはならなかった。
  
だから私はくやしくて何度も泣いた。泣いたからといってうまくなるわけもないし、うまくならないからといって諦めているわけでもない。でもやっぱりちょっとくやしいし、学校は好きだったので、みんな一回くらいは涙をぬぐったっていいんじゃないかと思った。

あ、猫がどこにもでてこないけど、別に私は気にならないし。