角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

卵と生きる。

 

2月に参加したい合宿セミナーがあって、といっても自己啓発とかじゃなく、ビジネス系の。12月中に飛行機の予約をしようかどうかかなり迷った。2泊3日のスケジュールだから金額的にも相当なものだし、3日目の講演1つのためにはちょっと大きいので断念。第一、学校をその期間休むことにもなるし。

で、代わりに調理器具を購入した。セミナー参加に比べたらずっと安い買い物だ。
Amazonの「ほしいものリスト」が、いつの間にか調理器具ばかりになってしまっていて、今回は中華鍋とまな板、それと念願の銅製玉子焼き器を買った。それから魚の骨抜きとウロコとりも買った。シノワと飯台とフードプロセッサとデロンギのコンベクションオーブンもリストに残っているけど、新婚家庭じゃあるまいしなんでもかんでも一気に買い揃える必要もない。
道具はとても好きだ。でも、かっぱ橋には行ったことがないので、この次はそのあたりを徘徊しようと思う。

玉子焼き器には関東型と関西型があるそうだ。私のは正方形の関東型。

出汁巻きの卵を巻くときには、鍋を自分の額にぶつけるように動かすのだと先生がいつも仰るので、自分の額めがけて鍋を振ったら、卵がこっちに飛んでくる様子が見えたので、咄嗟によけると、卵がそこらへんに散らばって、買ったばかりのピカピカの銅鍋の柄のあたりに貼りついた。

散々なことになっても巻簾で整形するので、自家消費的には全く無問題。
以前なら、何もかもそこで捨て去ったのだけれど、食べ物について短気をおこさないようにしようと思う。食材に罪はないのだ。

実はオムレツ専用の、鉄製のいわゆるオムレツパンも持っているので、2013年は卵と生きる年になるのかもしれない。


こないだのかつらむき試験を振り返ると、私は何度も振り返るのだけれど、私の仕上がり時間が一番早かった。クラスの人たちは私が年長者でもあるし、主婦のプロだと思っているから、その辺はさもありなんと考えているみたいだけど、実は違う。私の結果は、私が年長ゆえの経験年数・実績によるものではなくて、ただただ練習の成果なのだ。

私はうまくなりたい。でも、大根をうまく剥いたり、人参をきれいにシャトーにしたりして、そういう仕事が偉いのかというと、別に偉くはない。

刺身に菊の花を置く仕事とか、シートベルトを捩って元に戻らなくする仕事とか、世の中にはいろんな仕事があって、どれも別段偉いというものではないだろう。

じゃあどんな仕事が偉いのかというと、偉い仕事なんかないんだと思う。どれだったって、ちっとも偉くなんかないのだから、誰も誰かに対して偉ぶる必要なんかないのにと思う。

あしたは黒豆を中華鍋で煮てみよう。錆釘などを持ち合わせていないので、そう思いついた。この思いつきはちょっと偉いんじゃないかな。