角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

雲呑。


餃子だとか、シューマイ、わんたんの具をつくるときは、調味料を入れてまぜて、それからどうするかというと、そのまま包んだり、まとめたりしていた。
 
中国料理の時間、それを味見するのだと教わった。
生状態のあん(フィリング)をほんの少し指先にとり、舌先で味を見るのだという。
 
自分にとっては盲点だった。てきとーなことを今まで、してたんだと思う。
 
味見もせずに美味しいものがつくれるのか、という話だ。
 
味見は料理の仕上がりの品質管理なのだ。コンスタントな味をつくれるのがプロだ。
 
学校では、プロ視点の調理を教わる。だから衛生に対する指導はかなり厳しい。まな板の上に、つい小鍋や器を置いてしまうけれど、それはナシだという。原価意識も非常に高い。
 
私はプロになるつもりは勿論全くないし、店を持つ気持ちもない。
まっすぐに卒業できるかどうかもわからない。
何が楽しいかというと、プロの人の話を聞くのが好きだ。ものには理由があるし、人には言いぶんがある。
 
 
良い人生をすごすためにも味見は必要かもしれない。
料理の目的は味見ではないけれど。
 
先生は、健康を損なう恐れもあるので、生肉の味見は飲み込まないと仰った。
吐き捨てて口をすすぐのだと。

上湯雲呑(ワンタンスープ)は、おいしゅうございました。