角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

すすきのから戻った。

酔いが醒めた件について。
  



スタートは国稀。ビールが苦手なので、いつもいきなり日本酒から始めてしまう。KYといえばKY。サヨリの刺身を初めて食したが、大層上品で美味。走りの筍は九州産。初筍に感動。

中年には中年の楽しみ方がある。
次。ビートルズライブハウス・バットルズに。私はビートルズの全曲を知っているが、本日はことのほかAnd your bird can singを聞きたかったので、リクエスト。狭い店なので、本当に手の届くところでの演奏は楽しい。ここでは飲み放題コースをチョイス。

次。BARやまざきから独立された方がやっているお店で、といっても、もう20年近くになるそうだが、デコポンのカクテルをいただく。デコポンは甘味が強く濃厚な、今が旬の柑橘だ。似合いそうなカクテルを作って差し上げましょうと仰っていたので、私はデコあるいはポンの雰囲気なんだろう。

次。50周年を超えた老舗中の老舗BARやまざき。88歳になられるというマスター、山崎氏にカクテルを作っていただく。シェイカーからグラスに注ぐしぐさも、きわめてシャープであった。長きをすすきので生きてこられた方だが、自分の想像するタイプとは違い、まるで生真面目・実直な感じの方だった。札幌にお越しの際はお立ち寄りいかがでしょうか。
名物の横顔シルエットも切っていただき、感謝。ぜひまた美味しいカクテルを所望したい。


さて、ご馳走にあずかりながら申し訳ない話だが「誠に遺憾」を表明する。

私 に 触 るな 。 

ご馳走していただく時の礼儀として、私は、自分の最善仕様で出かける。
まつ毛は、あの「塗るつけまつげ3倍デカ目」だし(去年のがまだ残っている)、出かける前はシャワーを浴びて、オリジンズのジンジャーのボディクリームを塗りたくり、DからFの間で決める。露出程度低。後学のために書いておくと、DもFもアンダーサイズ如何でそれぞれシフト可能。
このとき、
恋の相手ならば、香るか香らない程度の香水を用いる。ご飯のときは、香らずにいて、2軒目あたりからアルコール濃度が高まり、体温が上昇すると、不意に香るのがとても良いのだが、今回は友人であるためボディクリームにした。季節的にも、オブセッションでは少し違和感があるのではないかと判断。

今日は友人と、熱く仕事の話をするのをとても楽しみにしていた。
全幅の信頼と安心と、プロの仕事に尊敬を抱いていた。

だが、思惑はすれ違い、

私のマンションの前で一緒に降りたい云々を車中で言われ
怒りと絶望にスイッチが入る。

私は青いままに古くなったような不器用な女なので斯様な申し出には絶対に応えない。

大切にしたい友人関係は、たやすく崩壊の危機に瀕した。
もう、この人と飲みに行くことはないだろう。
仕事のあれこれを話すこともないと思う。

で、プレイバックではないが、ちょっと待てと思う。私がかつてした失敗というのも、そこんところかもしれない。
年若く優秀な人がいたが、彼が望んでいたのは、友人関係だったのかもしれず、それを私が壊したために、げんなりと私に絶望したのではないかと。


追加項目
1回しか足を通したことのないパンプスを履くと、胸が詰まった。
このパンプスは、夢中だった男と会うために、昨秋買ったものだ。

 

まとめ
すすきのは、ぼっちゃんじょうちゃんが手を繋いで通れるような街だが、歓楽街としては、そのせいで白けている。もっと淫靡な大人の街であればと思う。年端もゆかない子供たちが近付ける歓楽街は、安全そうに見えて、最も不健全だ。