9:29 2022/04/07
雨降りが暗くて寒くて嫌だなあと思っていたら、古い知人から電話がきた。
御年80歳になられるというが昔と変わらない声と会話速度であったので、脳内がお元気そうでまずは良かった。長話をして、しかるのちに会いたいというので人の性質は変わらないものだとつくづく思う。いきなりお断りするのも気の毒かと思い、いずれまたと電話を終え、それからすぐにその番号を登録した。
受信も発信も極めて少ないが、数か月前にほとんどの連絡先を削除しさらに身軽なスマホになった。
用がありそうな人の番号は大体覚えていたのだけれど、最近「古い知人案件」が続いた。
先月だったか日記にも書いたけれどしばらくぶりの知人から電話があり、今度会いたいね、今度と化け物には会ったことがないね、という会話をしつつ用件は共通知人が私に連絡するのをためらっているが電話をしてもいいかということだった。
いいよーと答えて、日をおかずに知らない番号から2度ばかり受信したので、おそらくそれが当該共通知人であったと思われる。電話するのはご自由だけれど、私は出たくないと咄嗟に思ってしまったので出なかった。
番号を覚えていないとついうっかり出てしまうという過失につながるおそれがあるため、その共通知人も含めて、連絡先に登録したのだ。連絡しない先とも言う。
上記3例はいずれも男性だ。仕事を通じた知人なのでどうしてもそうなる。私がもてたわけではない。
私は性格が悪い。いじわるばあさんという漫画があったけれど、自分の場合はいじわるというほど他者とコミットしない。だから合ってるのはばあさんの部分だけだ。
要は気が向いたときに話したい人の電話にしか出ないというだけなので、特に悪気はない。わけではない。
いつか書いたことがあるがひとりだけ懇意にしていた従妹がいて同市内にいるときはしばしば会ったけれど、遠くに越していくと連絡が電話頼みになることが多く、長電話になるのがいやでしばらく電話をとらずにいたことがある。態度が悪すぎるなと思って手紙を出して、また電話が復活したのだけれど、やはりどうしても長電話が苦手であるため、一度スルーして以来連絡が途絶えた。これで連絡をとりあう血縁関係者は息子家族しかいなくなった。
だからといって息子を命綱にはしたくないものだ。そんな負担をこどもにかけたくはない。親のことは忘れているくらいでちょうど良いのではないかと思う。
今朝、ゴミ捨てに出ると先日まで山盛りにあった雪が、消失した。雪があったことすら忘れてしまうのだった。
そしてそれから私は驚愕した。
後日。