潮が引くごとく周期的に冷蔵庫が空になる。なぜそんなに空になるかというと食べつくしているに決まっている。
なにしろきちんと使いまわす献立を作るのが趣味なので、もう本当に楽しい。
もしかしたら実食よりも献立作りの方が楽しいかもしれないので、なにやら旅の構造にも似ている気がする。
で、食い尽くす頃、買物に行くかネットスーパーに発注する。
先日来読み続けているブログの中で到来物の桃を冷蔵庫に入れてすっかり忘れていたという記事があり、美しかったはずの桃が白いフルーツキャップに鎮座しながらもどす黒い色になっている写真があったので、大変ショックを受けた。
それはいくらなんでも桃に失礼すぎないか。たべものに対する愛情がないのかと、きっと血圧が20くらいは上がったと思う。
せっかくのいただきものを忘れてしまうという迂闊さというか冷蔵庫の中を確認しもしないだらしなさというか、ひとの気持ちに無神経というか、なんだろう、こういう感覚は嫌いだ。
まあ、だったら読まなければ良いのだけれどね。
口直しに大沢在昌の古い作品を読んだらすっきりした。かっこよかった。明日も読もう。
今回のまとめ買いには彼の本が4冊ばかり入っている。続きはないけれども続きを読みたいと思う本もある。今回もそんな作品に当たった。この後この登場人物はどうなるのだろう、どう生きるのだろうとどうしても続きを知りたくてたまらない。あああれからどうなるんだろう。
そんなことよりは自分の心配をした方がいいのだろうか。
