角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

曖昧な大人の私。

 

昨日の続きみたいでしつこいけど、寝具つながりで言うと、私の冬のスペシャル仕様は丹前だ。
いまどき丹前と言ってもご存知ない方が多いと思うけど、丹前を知らなければ丹前下も知らないのだろう。あたたかいのだ。

小町を探ってみると丹前トピがあって、しかしながら妙に知った風な人が出てきて、それは丹前ではなくて掻巻(かいまき)というものだと長屋のご隠居さんのようなことを言い出す。
カイマキと丹前は違うし、ウィキペディアか何かでは丹前は褞袍(どてら)とも言われるとか記載されているが、言わない。個人的には、丹前とカイマキ、ドテラ、ハンテンは全て異なるものだ。
 
余計なことを書いておくと、以前ウィキペディアは多分私の誤解だったと思うけれど、信用に足るものというか、辞書気分で読んでいたけれど、全くそうではないことに最近気がついた。
  
で、自分が子供の頃は、父親がお正月とかにそういうのを着て晩酌をしていた。そういうのとは何かというと、丹前なのだけれど、寝具としてではなく衣服としてのものを私んちでは着丹前(きたんぜん)と呼んで区別していたのだった。

ひとがさまざまなことを言っているところから考えると、実は正解などないのだと思った。自分の生まれ育った環境でそれがそう呼ばれているなら、それで良いのだと思う。スープのスプーンが手前からだろうと奥からだろうとそのお国柄で違うのだし、丹前を褞袍と呼ぶ地域の人がお話しすることがあったにせよ、言葉はそのためにあるのだろう。
いちいちルールを作ったり、線引きしたり、正解がひとつしかないと考えたりするのは何だか幼稚だと気が付いた。

幼稚と言えば、思い出したけど、二人称って会話で使っちゃ失礼なんだろうか。

職場で仲間に「あなた」と言われるのに違和感があるというご意見に対し、それは「目下への物言い」だきっぱり言い切っている人がいて、本当に驚いたのだ。
奥様がご主人を「あなた」と呼んだりするのも、私はそれを本や映像でしか見たことがないけれど、見下しているんだろうか。
私は「あなた」というのはyouのことだと思っていたし、会話でもひんぱんではないけれど、使うことがある。いちいちいかなるときも苗字で呼んだりするのがとても子供っぽく感じるからだ。先輩や上司には使わないけれど、とても平等で公平で丁寧な言葉だと思っていたので、本当に驚いた。そういうのもまた所変わればその地域の常識になったりしているのだろうから決めつけることはできないとは思う。

けれど、ものごとには圧倒的に「そうではない」ということだってあるだろう。

丹前丹前と何度も書いて恐縮だけれど、就寝時に丹前を「着て」眠ると書いてる人がいた。つまり袖に手を通して、着物を着て横になる感じ。絵を想像して笑ってしまった。理に適っているような気がしないけど、本人がよけりゃそれでいいものかもしれない。
昔、着物の着方で肩から羽織るのよ、と言われて、着物を両手で持って垂直に振り回して被ろうとした人がいて、これには声を出して笑ってしまった。