角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

私のリアル

 

もちろん名指しできたわけではないけれど、警察署からの「重要な」お知らせ葉書がポスティングされていた。特殊詐欺に合わないように気を付けてねという内容だ。例として・熊本地震義援金詐欺・高齢者向け給付金詐欺・マイナンバー詐欺・オレオレ詐欺の4項目があった。
これらに関連して私はネットで「受け子」とか「出し子」という用語も知ってしまった。
 
そういう電話を受けたことがないなあと考えたが、それは私が固定回線を契約していないせいだと気付く。詐欺電話も営業電話も私は受けることがなくなった。本当に捗る。
  
と思っていたら、土曜日の夕刻にインターホンが鳴って、つい迂闊に話をしてしまったのが通信回線乗り換えの悪質なほうの営業だった。最終的には断ったけれど、とても反省した。
わざわざ管理人のいない曜日・時間帯に来訪するあたりとか、文言についても「契約するのは当たり前」と思わせるような言い回しであったのに、ついうっかりした。
 
これから先は咄嗟の判断力は鈍る一方だと思うので、自分は騙されないなどという妙な自信を持ってはいけないと実感した。
 
私は確実に年をとっている。威張るわけではないけれど。
 
先日、日記にちらりと書いたボランティアの選考試験だけれど、受かって当たり前のような生意気な書き口ではあったけれど、そういう話ではなくて、漢字の読みの問題ならば、選択式やマルバツ式の回答と違い、知っているかどうかだけの話なのだし、知っているから回答したのだから、それ以上でも以下でもないだろう。
 
だがしかし、一つだけ知らない熟語が出たのだった。それを今まで怖くて調べることができないでいたが、やっと重い腰を上げるがごとく調べてみると案の定間違っていた。
 
問題は、知らなかった事実ではなくて、実はその単語を偶然にも同じ日に私はネットで見たのだ。
そういう偶然を私は時々経験するけれど、午前中にネット上の記事で私はその漢字を確かに見た。そして単純な漢字だけれど、どう読むのかなと思った。けれど読みが不明でも、字面だけでも記事内容は理解できた。それでどう読むのかを調べずにやりすごしたら、午後の試験にそれが出てアッと驚いたのだ。水をかけられたような気がした。
 
以前なら、不明な漢字が出てきたら、たちどころに調べていたはずなのだ。
それをうっちゃってしまった自分を本当に怠慢だと思った。前はこんなじゃなかったろうと思った。
私は午後にそれを読めなかったことよりも、午前に読めない漢字に出会いながら調べもしなかったことを恥じた。
 
それが何という熟語だったかは恥ずかしいので書かない。一語ずつなら小学生でも読める漢字だ。あるいは私以外の人は皆、常識的に読める熟語なのかもしれない。
「読めてしかるべき」ということではないし「知らない人はどうかと思う」という話でもない。言ってみればただの熟語だ。
他者のことをとやかく言っているのではなくて、高を括るような、なめてかかるような、私のやりかたは、私としてもあまり好きではないし良いとも思えないから、いつかしっぺ返しをくらわないとも限らないと思うのだ。
 
私が凄い罠にもかからず、落とし穴にも嵌らず、詐欺にも関わらず、ここまでこれたのは、ただの偶然だ。