角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

夏の降格。

 
夜中になんだか声が聞こえて、それから大きな声で「おまえは何さまなんだ、なんにもしないで」と聞こえたので、自分のことを言われたのかと思ってすっかり目が覚めた。
 
それからも延々と遠くなったり近くなったりして、ご夫婦の声は続き、最後はご主人が車で出ていくときに「うるさい」と捨て台詞を残した。それが2時半頃。
 
開けられるところは全て開けて寝ているので、恐らく隣家もそのようで、そのせいかこの前も「何さま」コールが飛び交ったのだ。その日はちょうど私が洗濯ものを外に干そうとしていた時で、すさまじく「あ」にてんてんをつけた怒声が沸騰点に達したため、私は洗濯ものを干せなかった。
 
このご夫婦は長いこと飲食店を経営しておられ、多分ご主人の体調不良が原因で閉店した。店をやっているときはパパパパと呼んでいたのだけれど、今、失職状態が長く続く中、パパは「おまえ」と呼ばれ、「なにさまだ」と罵られる始末。
 
ご夫婦の人生はまだまだ長いと思われる。
 
 
一方、あの、やきゅうさんが突然怒りのメールをよこす。勿論私に怒っているわけではない。こう蒸し暑いとあちこちで発火点に達するらしい。私は残念感でいっぱいになる。ギャラ社の彼女は昔、あんなふうではなかった。やきゅうさんとはそのうちランチでもして、愚痴を聞こうと思う。
やきゅうさんは、何度も、私がいないと寂しいと言ってくれた。
その前のしゅふさんは、私が事務所にいると澱んでいた空気が流れるようで、空気が変わると言ってくれた。それはとても嬉しい言葉だった。
 

私はそういう人たちに何もしてあげられなかったばかりか、どうやら私は、なんだか虫の息の域に近づきつつある。謙遜して言うと、散歩と掃除しかすることがない。しかしここのところ異常に暑いため、掃除はさぼりまくる。散歩だって炎天下はごめんだ。図書館はほんの少しばかりの涼しさを求めて大入り満員で座るところもなかった。
 
私は相当に肘が痛い。肘というのは、実にあらゆるシーンに活躍しているのだと知った。動かせば動かすだけ、あとで痛む。これはとても重要な事実だ。もてあましながら外で、あるいは開放しているから夜かもしれないけれど、ちょうど肘を虫に刺された。こんどは痒い。ウナクールを塗っても塗っても痒い。痒い上に暑い。暑いと思ったら痛い。まるで泣き笑いだと思ったけれど、私は笑ってはいない。痛いとか痒いとか暑いとか寒いとかを口にするのはとても嫌だと思っているのだけれど、つい。
 
そしてそんな痛痒い私にとどめをさすのがネットだ。今日はほとんど10回に1度くらいしかまともにつながらない。サポート電話の方は、絶対につながらない。パソコンをのぞくと接続先候補みたいなのに、わらわらと色んなwifiサービスの名前が出てくるようになったから、そんなせいもあるのかどうか、私は分からない。たまさか繋がったところで実用に堪えない速度なのだった。だから日記を書いたところでアップできるかどうか分かんない。
 
違約金を払って、解約しようと思う。固定回線に戻ろうと思う。鼻水を啜りたいような。