角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

六花文庫を知らなかった。

 

マルセイバターサンドといえば六花亭の名前を知らしめた銘菓なのだけれど、この六花亭のさまざまな文化活動のうちのひとつに六花文庫がある。
 
 
かつて冬季オリンピックがあり、その時の宿泊施設が今はURの五輪団地となっているけれど、地下鉄駅を降りて10分ばかり、その五輪団地の脇を歩くと静かな街並みの中にひっそりと六花文庫がある。壁全体に蔦がはっているから、秋は見事だろう。
 
六花文庫は喫茶店ではない。私設の図書館だ。しかもコレクションされているのは食に関わる本ばかりだ。食文化の歴史だとか、食にまつわる文学とか、さまざまな分野にわたり、現在は7000冊くらいもあるようだ。
私たちは自由にそこに出入りできる。本を読むのにちょうどよい光がさし、ちょうどよい椅子があり、中には深く沈み込むソファもあり、ソファの前には暖炉があり、外の日差しにうたう鳥の声も聞こえる、といった具合だ。
 
喫茶店ではないのだから本だけ眺めて帰るのも自由だけれど、頼むと珈琲が出る。1杯300円でおかわりが自由だと聞いた。六花亭の焼き菓子が一枚ついてくる。
 
珈琲を飲みながら静かに本を読むなら、自宅でもいいようなものだけれど、雪が解けてから2回ばかり行った。団地脇をぬける、車両を通行止めした道のりも楽しい。
 
もっと暑くなったら涼みがてら行くのもいいかもしれない。
 
 
私は、早朝散歩が人生の目的、くらいに去年までは考えていたものの、今年は全く歩かない。早起きはするけれど、仕事のない日でも早朝散歩にはどういうわけか全く行きたくなくなったので、無理をしないことにした。
最近、早朝の活動が必ずしも諸手をあげて健康効果を謳うようなことではないという記事を読んで、なるほどと思った。自分の身体が何をしたいかしたくないか、を判断するのも私の役目なんだろう。
 
今日も休みなので、河川敷の公園まで行ってみようと電車に乗ったけれど、暑いので面倒になり、いつもの図書館前で降りて、本を2冊借りてきた。この前借りた4冊はまだ返却していない。世界の終りと~という長いタイトルの本と、色彩を持たない~と、これまた長いタイトルの本を昨日読み終えた。今日借りたのは「利休にたずねよ」と司馬遼太郎のエッセイ集の1番目。明日は仕事日。
 
静かな生活が有難い。