角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

策士の一日。

 
自分のいかがわしさというか、嫌らしさを露呈する話だけれど、まあそれも私なので。

仕事をやめるに際し、小さい頭で考えた。一刻も早く辞去する方法を。
 
私は、退職届ではなくて退職願を作成し、これは意向と理由のみを伝えて期日を書かないことにした。なぜなら、私が今月一杯とか3月一杯と記載すると、その通りになると思った。
法的には何らの拘束力はないとはいうものの「ひと月前に言ってね契約」に抵触したくなかったので、自分からは期日を指定しなかった。

現場ではなくて事務方の偉い人に事情聴取されたときに、肘の痛みはともかく、現場の都合を考えて退職時期については、お任せしたいと言った。

そうすると、いや、痛いのをこらえて悪化が酷くなっても困るので云々という話から私は案の定最短期間を提示されることとなった。なにしろ夥しいような人数が入っては辞めている職場環境であるため、このあたりは偉い人も出来レースのごとくであったかもしれない。それは知らない。分からない。何しろ大人同士なのだ。
 
最終日も、事務方の偉い人たちが全員玄関先で見送ってくれた。体調が良くなったらまた働きに来てもいいんだよと言ってもらった。有難くお礼を申し述べ、勘弁してくださいというような本音を漏らすこともなかった。
 
私は案外な策士だ。


 
このところ、策士は毎日ぼんやりしている。散歩をしたり図書館に行ったり。そして難しい本は、借りても読めずにそのまま返却したりする。私は本当に難しい本が苦手だ。何度読み返してもさっぱり分からない。でもついタイトルがカッコイイと、今度は読めるんじゃないかと思って借りたりするので、昨日のバカは今日の利口にはならない、という言葉は本当だ。策士なのに。
 
来週、息子が引越しするので、それを考えて泣いたりした。あ、徒歩40分で行ける距離なんだけど。
引越し前に、蕎麦を食べさせようと思う。なんかちょっと違う気がするけど年越し蕎麦の時間がとれなかったこともあるし。あ、今日は蕎麦を買いに行こうかな。
海外ドラマでも見て楽しんだらと言われたけれど、面白すぎると危険なのだ。事実、BBCのSherlockはあっという間に全部見てしまったことだし。というか、私の無職をみだりに容認してほしくはないものだ。