角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

指輪の似合う手ではなくなった。

 
キャッシュカードをATM機から取り忘れが2回、現金取り忘れが1回、地下鉄乗り間違いが1回、忘れ物無数。と、最近はこんな感じだ。
 
身体を使ってするべきことと、考えて早急に決断しなければならないこと、じっくり検討することなどがたくさんあって頭が回転しない。
 
水曜日は病院の帰りにスタバに寄るけれど、本日は美容院の帰りにコーヒー店に寄った。まったく時計を見ることがなかったのでどのくらいそこにいたかは分からないけれど、時計を見ない過ごし方というのはとても良いものだ。とっぷり暗くなってから帰宅。
 
 
先週末にK社長の予約で貸し切りにした会合があって、7名のはずが開店30分位前に関係者がやってきて8名に増えたという。開店時間を前後して人が集まってくると、やはり7名だと言う。ものの数分も経たないうちに、それが急きょ9名になった時点で、少しきれそうになった。カウンターは7席なのだ。
食材等は人数分ぎりぎりだ。皿は揃いのものが足りない。
K社長に聞くと、すこしニコニコして増えちゃった、と言うので、もしかしたら人数を増やして良いことをした、とでも考えているのかなと思ったので、それ以上は言わなかった。
 
腰を悪くして、もうずっと痛くてかなわないと本人は言っていたけれど、人からきいたところでは内臓関係でかなり悪いところがおありらしいので、恐らくはiさんと同じ類ではないかと思った。話す声がか細く小さくなったので、もう何回もお目にかかることはないだろう。
集まりは、K社長が主宰するものの一つで、70歳以上の人が会員対象のものだった。昔とっても偉かった人たちだ。最年長が90歳だったので、段差だとか、のど詰まりだとか、危険がいっぱいのシチュエーションにはらはらした。開店前から入って来られたこともあり、私は眉の1本も描く暇がなく、完全にすっぴんだった。口紅くらいはつけたい。
 
美容院では、カウンターの中というのは、人から見られる立場なのだと言われた。料理だけきちんとしていれば、自分はどうでもいいと考えていたけれど、やはり口紅くらいはつけなければ。それに制服だって、私はどうでもいいと思ったのでスーパーのお惣菜売場なんかで天婦羅を揚げてるおばさんと同じ、白衣の上っ張りを着ているけれど、その格好はなんだと人に言われたので、なんだと言われても困るけれど、作務衣かなんかを着るといいのだろうか。割烹着というのはどうにも、とってつけたような、いかにもな感じがしてちょっとあれだし、和食なので、エプロンというのもちょっと違う。そんなことをぐずぐず考えているからいろいろ間違う。
 
会合の後始末は洗い物が文字通り山積し、早じまいをしたけれど、2時間かかっても終らなかった。現場というのは、理論通りには行かない。スペースが狭いから片っ端から洗うということができず、洗ったり動かしたりしまったりしながらを繰り返す。現場放棄して帰りたいと思う程度に困憊した。
さて、翌日も同じくらいのご来店をいただき、やはり早じまいをして洗い物に挑んだけれど、どうにも。

動転するほど忙しく働いても全く売上的には報われず、その倍額はないと利益に結ばない。
そういうところで、やれ高いだとか少ないだとか言われたりすると、コンセプトやコストの理由を理解しない消費者というのは本当に単純に空恐ろしいものだとつくづく思う。身ぐるみ剥がされてついでに強姦されるような気分になる。
 
飲食店は、料理がおいしいのは当たり前で、安くてボリュームがあって、食材は国産のもの、無添加、無農薬が好ましいとされ、さらに接客や店の清潔さ、それから店主の人柄であるとか、さまざまな部分に高レベルを要求され、飲食店のくせに休むなんて、とか言われ、なんだかものすごい被要求レベルの高さに驚いてしまう。それならサラリーマンは仕事ができて当たり前ではないのか。

まあ好きこのんで、そういうことをしてみたかったのは自分なので、ヒトの本質や本性が良く見えてくるのはいいんだか悪いんだかちょっと分からないけど、仕方がないことだ。