角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

ただ眠い。

 

少し早く帰れたので書いてみる。早く帰れたということは勿論、暇だったからだ。

店は、開店早々、終端が見えた気がする。お客さまがあれきり途絶えた。

それに対して、死にもの狂いでしがみついていこうという意欲が全くわかないので、他所のお店は相当に真剣にやっておられることと思うけれど、そんな中で真剣味のない自分などは早晩居場所を失うものだ。

私があまり話をしないのは、多分、人に対して興味がないからだ。どうでもいいので何一つ質問も声掛けもできない。全く興味が持てない。
客の入らない日が何日か続くと、さすがに健全で強靭な私の精神も危うくなるに違いない。
昔、あんなに頑張れたことをふと思い出した。若かったせいもあるけれど、睡眠時間を大いに削ってもやってこれたのは、労働時間と収入が比例したからだ。
そんな簡単なことにも気づかなかった。全く見合わない労働時間というものがあるということも知った。早朝から店で作業をして、作った料理を保存して、保存したまま一度も蓋をあけずに廃棄する。それは、穴を掘っては埋める、を繰り返す拷問のようなことだ。

私は誰かが来てくれる店をやりたかったのであって、誰も来ない店に未練はまるで無いけれど、あまりに早々に逃げ出すのは恥ずかしいので、そういえば私は心臓にちょっと難があったりするので、過労でどうにかなるというようなことを、やや少し期待している。

こんなに眠くて眠ることしか考えられないのは、新生児を抱えていた頃に匹敵する。