角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

たんどく。

 

眼鏡がずり落ちるのは、鼻が低いせいなんでしょうか。
何度調整しても、じゃあ、無駄なんだと思ったら、とても気持ちが悪いのをこらえて鼻眼鏡でいることになる。
今までのどの眼鏡もずり落ちたので、しょうがないなあと諦めるだけだ。
 
早起きの役得かどうかは知らないけれど、スズメのお食事を拝見する機会に恵まれた。
餌をくわえて、間近の切株にやってきたので、見ると3から4センチくらいの細身の青虫だ。きょうびのスズメは米粒を食べない。冬場の餌不足が可愛そうだと思ってたまに米粒をまいたときは、あまりはかがいかないようだった。と書いて、気づいたんだけど「はかがいく」とは方言なんだろうか。
調べたら方言だった。でも用例が酷い。「良い天気で仕事がはかいくべさ」とあった。「べさ」は周囲で聞いたこともなければ使ったことも勿論ない。


こういうのはとてもいい加減でどうかと思うことがある。

そういえば、北海道では、納豆に卵黄と砂糖を入れて食べる、という情報もあって、非常に驚いた。そういう話は聞いたこともないし、実行したことも勿論ない。石狩鍋にもお雑煮にもイクラなんか入らない。私の赤飯は小豆一択だ。ジンギスカン鍋も持っていないし、ここ何十年も食したことがない。
ということは、逆に本州の地方のことをまるで誤解していることもあるんだろう。

トマトには砂糖をかけます。今は滅多にしなくなったけれど、子どものときはそういうことをして、おやつとか果物の代替とした。
  
で、スズメに戻ると、結構な時間と随分なエネルギーを消費して完食すると、くちばしをツイッと3回ばかり切株にこすったので、人間のようだと思って笑ったら、飛んでった。
スズメにはしないけれど、朝、烏に至近距離で出会ったときは、ちゃんと目をみて「おはよう」を言うことにしている。もちろん近くに誰もいないとき限定だ。私は大人なのだから馬鹿なテンションで言う訳もない。なんとなく話せば分かるような気がするし、もはや私には烏くらいしか友達といえるものがいない。っていうか、いつから友達になったんだろう。
 
鳥らは、人の歩行移動は一体なんという遅さなのかと思ってるかもしれない。早さも遅ければ、高さもないから、人は青虫とほとんど同じだ。だから巨大なスズメがいたなら、人間は捕食されるに違いない。そう考えると、青虫に気持ちがあるならば、キャッチされて飲みこまれていくまでの時間にどういう気持ちだったか推測できるというものだ。卵のころの思い出とかが走馬灯のように浮かんだかもしれない。青虫は悪ではないし、スズメもきっとそうだ。
 
私は、プランターに植えた朝顔が、蔓を伸ばし、張ったネットに絡みして日々に伸びて行く様子を飽きもせずに眺めているけれど、ひとつの株の葉裏にアブラムシを見つけた。するすると伸びた蔓の上までも、つぼみになりかけたようなふくらみの上までも、アブラムシがいるのを見つけたとき、誰に言われずとも、教わらずとも、私は「毒」を思いついた。
 
ヒトは悪だと私は思った。たったひとりで毒を思いつく。