私が作った惣菜は、ランチの副菜や、夜のおばんざいの一つとして登場する。大したものは作らない。先日は、じゃがいもとにんじんのきんぴらを大きなフライパンに一杯こしらえた。
美味しいので、どうやって作るのか教えて欲しい、とお客さまに聞かれたそうだ。あはははは。
店長は私を母のように慕っている、というとあまり適切ではないかもしれないけど、どう言いまわしたらいいか類語を探したけれど分からない。
先日は「息子さんは僕と同じくらいの年？」と聞いてきた。ち～が～う～。
店長は40歳くらいだ。たまたま私がコーラを飲んでいたら、「コーラ、飲むんですね」と心なしか驚いた口調でいう。だ～か～ら～。この次は、戦争中はどうでしたか、とかＡＢＣは読めますか、くらいは余裕で聞かれそうな気がする。困ったものだと思う。
私はコーラを嗜好するハイカラさんなのか。いや、まじで、そういうギャップ感覚は少し変。まあどう思われててもいいけど。
ああ、それできんぴらの作り方なんだけど、コツがあって、手を滑らせなきゃいけない。
私はそういう味にしようと思ったわけじゃなくて、つい手が滑って砂糖をたくさん入れてしまったのだ。だから再現はできません。
人の味覚は本当にさまざまだと驚いた。私は一口味見して、ああしょうがないなあと思って、二度とつまんだりしなかったんだけど。
