本棚のすきまでUrban Press を見つけた。これは古いＤＴＰソフトで、ＣＤではなくフロッピーディスク10枚組のもので、インストールするには画面指示にしたがって次々フロッピーを交換していくという、珍しいタイプ。
一体いつ使ったのか使わなかったのか、あまり記憶にないが、かなり評判の高いソフトだったにも関わらず、この会社がすぐになくなったかどうかして、それでその後、インデザインを購入したのではないかと思う。インデザインにしても、今はインストールすらしてなくて、そんなの、もうまるで過去のことだ。
アプリケーションを買って、インストールして、という発想自体が陳腐化してきたようだ。ビジネス的には「互換性・命」なんだろう。
とりからましまし、さんかっけぇ、みたいな別に知っていても知らなくても痛くも痒くもない事を知ってしまい、知ってしまえることを自由だと思っていたが、これってボーグっぽいかも。
検索にヒットするトピックの全てが独自・個別のものではなく、何度もコピー記事にアクセスするたびに私の認識・知見は多頻度目にしたところに濃縮して行きやしないか。もしネットから隔絶されて、だらだら知ってしまわなくてもいい自由が手に入っても、喜べなくなってしまわないか。
そういえば、本を購入したものの読書習慣が途絶えて中座したため、自由が進化するというのは、どういうことだったのか私は分からない。ほんとを言うと、自分には難しいので、本を開くたびに眠ってしまっただけだが。多分ネットのある生活は、あくまでも人をデバイドしていくに違いない。ボーグじゃない側の人は、文字通り抵抗しても無意味なんだし。
ところで、私は平常心で運転していたが、気の毒な車を見た。
私の前の車の前の車には高齢者マークがあったんだ。つまり、私の前の車は高齢者マークと若葉マークに挟まれてしまい、「きょうはついてない一日だ」と感じたと思うんだけど、ものごとっていうか、エネルギーは、拮抗しつつバランスするようで、私は少し愉快だった。
2023年注釈 ボーグはスタートレックに登場する。「抵抗は無意味だ」っていうやつ。
