角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

夜に降る雪。

 

夜のうちにかなり降ったようなので、カートを引いて買い出しに行くのが億劫になりネットスーパーを考えた。新しい試みをと思い、比較的最近アマゾンにオープンした地場企業のサイトを見る。品数はあまり多くなく、単価はどれも通常より高かったので今回はパス。けれど数時間内の配達が可能なので緊急時には重宝する。どのような時にどんな食材を緊急に必要とするかはわからない。
もうひとつのネットスーパーは年に数回、ちょうど今頃の寒かったり雪だったりの時に利用する。途中まで商品をピックアップしたものの、完結できない感があって、カートを空にした。
それで雪の中を実カートを引いてリアルスーパーに買い出しに行くことになった。

帰り道に利用したエレベーターで二人連れの若い女性と一緒になった。
なんだか楽しそうに、卒業はだいじょうぶできるし、国試もだいじょうぶだと思うと二人で話していた。

これから先、想像を超えるようないやな目に会ったり理不尽な思いもするだろうけれど、良いお医者さんになって欲しいとほんの少し祈るような気持ちになった。芽吹く季節を感じた。いいなあ若くて。陽射しが雪にまぶしかった。

帰宅してから涙がこぼれた。


あ、私は医者になりたかったわけではない。
冷たい風に当たると涙が出るのだ。

とはいえ、もっと勉強したかった云々はもちろん今でも思う。思わないわけがない。けれど事情や都合があるにせよ、そうしなかったのは自分なのでね。

そういえば、この前誰と話したのか忘れたけど、もいちど人生をやり直しできるとしたらみたいな話になったとき、もういい、一度でいいと二人とも言った。
ああ思い出した。職場の72歳との会話だった。
 
転生も要りません。