角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

あれも沢庵これも沢庵。

しようと思ったことや、行こうと思ったところ等々を全てスルーしてぼんやり過ごした。
2件届く予定の宅配を待ったせいもあるが。

私の財布的血迷い行動は一旦収束することができた気がする。今回はカール事務機のコインケースを400円台で購入した。1円から500円までを5枚ずつを数ブロックに分けて入れることができる仕切りだらけのプラスチック製の箱だ。一目瞭然感があって良いと思う。外出時に持ち歩くわけではないし。

満を持していたリンゴのタルトタタンすら作るのをスルーしてお汁粉を作った。
お汁粉を作った記憶がほとんどないのは、餡を好きであるということと、お汁粉が好きというのはイコールではないからだ。なんとなく懐かしさがあって作ることにした。普通だった。

夕食は根深飯を土鍋で炊く。シーズン中に数回登場する。
あとは白菜、蓮根、大根といった白っぽい野菜を煮たり焼いたりした。若い頃はほとんど興味がなかった煮物なんかも最近は好んで作るようになった。
漬物は母に作り方をきいておかなかったことが悔やまれてならない。

私は沢庵漬けというものは必ずや糠に漬けるものだと信じていたが、どうやらあれも沢庵、これも沢庵というほどのものらしく、大根は干しても干さなくても良いらしく、今まで信じてきたことがくつがえされる思いを最近体験した。
母の沢庵漬けもニシン漬けも白菜漬けも何もかもが絶品だった。ついでにいうとニシン漬けや白菜漬けというものは必ずや米麹を使うものだとこれまた信じて疑わなかった。
それが各家庭の文化というものなのだろう。

子どもの頃には手が切れそうに水が冷たくなる11月あたりに干した大根を漬けていた記憶がある。ニシン漬けも相当に手のかかる様子であった。
きちんと聞いておけば私の食生活はもっと豊かになっていた。
大きな樽もあった。父も手伝っていた記憶があるが実際とは異なっているかもしれない。

母方の祖母はさらに飯寿司も作れるひとで、あれはボツリヌス菌が増殖したりして処理・手順が難しいらしく、母も飯寿司をならっておけばよかったと言っていたことがある。
明治の人は凄い。祖母も母もいなくなって何一つも受け継いでいない私は次の世代に何かを伝えることも何もできない。そういえば生筋子の処理と味付けの割合は教わったのだが今年は高すぎて買わなかった。買わなかったシーズンは初めてのことなので母に申し訳ないような気になった。