角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

晩秋散歩。

 

おそらく今日までであたたかな日が終わる。明日は終日雨と風の予報で、その後は急速に冷え込んで深い秋になる。食べ物は美味しくなる。

新千歳空港で飛行機を見ようか、温泉に行こうかと夕べまでは熱心に考えていたが、本日の晴天はパン屋までを大きく遠回りして1時間の散歩になった。久しぶりに中心部の地上を歩く。駅前通りを真っ直ぐ南下する。四丁目プラザの跡が工事現場になっていた。四丁目プラザになる前は維新堂という本屋であった。駅前通りをはさんだ向かい側には小松靴店があり、冨貴堂があり、それが娘時代にパルコになった。

大昔このあたりにB♭があった。もっとずっと昔にペットショップだったススキノの角のビルはCoCo壱になっている。信号を渡ると本格的にススキノになる。すすきの市場の階上の住宅には友人が住んでいて、住所がゼロ番地なのだと言っていた。も少し歩くと鴨々川が流れ小さい橋がかかっている。随分昔、夜に女性が立っていたのをみたことがある。も少し行くとパークホテルが見えてくる。できたときは三愛ホテルといった。青系統の色味が当時新鮮で見とれたことを思い出す。地下鉄中島公園駅のある南8条通りで西に折れる。
西線の電車通りで右に折れ、無事にパンを買う。
美味しい紅茶を淹れようとお湯をわかしたら、まだお昼にはずいぶん早い時間だった。まあいいか。

こんなことを書くといかにもお婆さんの散歩のようだが、実際はお婆さんの散歩なので、あってる。

ネット上で高齢になると部屋が汚くなる云々という話を見かけた。どなたかのコメントによると、高齢者の特徴として、見えない、忘れる、気にならないというのがあるらしい。
これは納得した。まさに自分がそうなのだ。

職場においては何かにつけてイライラする人や、「イラッとする」という口癖の人が結構いるけれどどうなんだろう。
女の人がやれ生理前だ、出産前後のホルモン異常、ガルガル期だ、しかるのちに更年期だのとイライラやヒステリーがあって当然、気遣われて当然という風潮には少し呆れている。
人によっては実に辛いということは理解しているけれど、だからといって物やヒトにあたりちらしたり暴言を吐くというのは違うだろう。自分の機嫌は自分でとれ、と思う。

母親がヒステリーを起こさないタイプの人間だったし、暴言を吐いたりもしなかったので、ヒステリーのあらしのような動画を見聞きすると寒々とする。

私自身は職場でイラつくことはまずないので「気にならない」のだと思う。
その代わりといってはなんだけれど、私はよく忘れるようになった。昔から私は忘れっぽいのだが、輪をかけて忘れるようになった気がする。あるいは忘れたふりが上手くなったのかもしれない。
はっきりと覚えていることも多々あるので、自分なりに小狡い取捨選択をしているのかもしれない。

自分の部屋はきれいかどうか、というと、見えない。