角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

雨の合間にアンジュール。

 

昼から晴れて日差しが強くなった。
アンジュールでパンを買った。
より美味しくいただくために昨冬にいただいたクリスマスブレンドの紅茶を淹れる。

そのあと昼寝をしたので、水曜日の午後にコーヒーを飲んで眠れないというのはカフェインのせいではないのかもしれない。今週の水曜日は特に酷くて自覚的には明け方まで一睡もできなかった。

さまざまな考え事をしたりしなかったりしていつなんどきでも目がパッチリと開くものだから退屈しきって手洗いに起きてしまった。そうしているうちについには烏が鳴きだした。翌日のシフトが昼からなので4時過ぎに一旦起きて軽く朝食をとり、それから横になると3時間くらいは眠れたかと思う。まあ本当のところはわからない。


母が存命のときに、夕べは眠れなかったと訴えることがしばしばあった。が、遅くまで起きている私が母の寝息を聞いたという事実もある。
母は日々の睡眠状況を私が仕事から戻るなり詳細に話し、つらさに共感して欲しがったが当時はそれが嫌でたまらなかった。とにかく嫌だった。

けれど自分が眠れない日々を持つようになると、母から聞かされていたせいでいちいち不安がることもなく、年齢的にそういうこともあるのだと予め納得したので母の愚痴が役に立たなかったわけではない。

疲労回復のためにアミノ酸末のような薬品未満のものを飲むとすっきりはするものの余計に眠れなくなる気がして、何度か試して毎回そう思った。あれはなぜなんだろう。

寝しなに本を読むのがよくないことは知っている。私は翌日が仕事であっても本を読むのをやめられない。

最近知って読み始めた本の中には面白くて次々に読みはじめたものもあれば一作だけでもういいやと思った本もあるし、読み続けてきて最新刊でがっかりしてしまうものもあった。
実に良かったと思ったのは浅田次郎のプリズンホテルであった。夏からはじまって春におわる文庫本4冊なのだが、職人芸を見る気がした。感動して穏やかに眠りに就けるかと思えばそんなわけにもいかなかったのだが。