角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

3月は寒いと毎年言う。

 

午前中に出かけるつもりですっかり仕度をしたあとで何となくぐずぐずしてしまい、じゃあ昼食後にしようかとお昼ご飯を済ませてからつい本を広げたりしてプールに行く時間をのがしてしまう。
日は照っているものの何だか今日は寒いと自分に言い訳しながら寒がっていると動画が届き、幼児が波打ち際でぱちゃぱちゃしているのでああ日照が気温が、と焼きもちに似た気持ちを抱く。
3月の海ですかそうですか。
拙宅の窓外からは取り残された雪の山が見える。

夫が寒がり過ぎるので離婚しようかと思っているらしいトピックスを例の小町で読んで、それがいいかもと思った。
いつも忘れてしまうことだけれど私が現役で独り事務所にいたときが実に快適だったのは独りであるというばかりでなく、温度調節が自分だけの感覚でできることだった、そういえば。

温度の体感が違うひとと同室にいるのは辛い。窓を開放されたりするのも嫌だ。戸外は好きだけれど仕事中に風を受けるのは心の底から嫌いなのだった。風で書類類がそよと動いたりすると気が動転する。強い風であればボールペンだって転がる。やたら暑がりがいると極端に冷房を入れたりするので嫌だ。私は身体も頭もあたたかくしないと働かないのだ。

さいわい現在は自宅で仕事をしないから窓は好きなだけ開ける。暖房設定は20度だ。だから寒いので、3月は寒いのだとくどくどと毎年のように書く。きらきらする波打ち際に憧れる。

猫を含む息子一家に会いたい。
このまま行くと私は孫に慕われることはおろか記憶にも残れないのでそんなものかなあと思う。それを息子に言ったところでどうにもできないので、どうにもならないことは別に言う必要もないのだと思った。引っ越しから1年経ったけれどその後行き来できる状態ではなかった。
今年は、来年は、と思ううちに気力も体力もなくなってひょっとするともう二度とふたたび会えないのではないかと考えた。
それはそれで仕方がないと思う。私はいやに諦めが良い人間だ。

動画のお礼にyoutubeにあるフクロテナガザルを送ってみた。