角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

雪降りの日は何度も外を見る。

 

うまれた時から半世紀以上も見ているけれど見飽きることがない。

あまり荒れた日は、小学校の頃、集団下校というのがあった。
近隣の子供たちが縦割りグループになって帰宅した。
吹雪の時は手袋や帽子に雪がついて氷になるからストーブのそばにおいて乾かすと、そのうち手袋から湯気が上がる。
当時はまだ石炭ストーブで、なかなかメンテの面倒なものだったと思う。
シーズン中に何度か煙突掃除をしなくてはならず、朝のまだ火をいれないうちにする必要があったから、冬のさなか暖房なしの朝に起床しなくてはならなかった。
いつから灯油に代わったのかは全く覚えていないので恐らくまだ子供のときだったのだろう。


さて暖房と言えば、この時期は暖房光熱費のことで頭がいっぱいになる。

私が年をとって、以前よりも寒がりになってしまったことが前提にあるけれど、昨日メールで電力消費量の通知があり、今日はその料金通知があった。なかば震撼した。消費量もずいぶん多いので怖がっていたところ、料金は前年同月に比べると3割以上高い。
ちょうどよいタイミングで電力会社を切り替えませんかというキャンペーンのお知らせがガス会社から郵送されたのでひとつ真剣に考えてみようと思った。

たいていジャッジできるようにシミュレーションサイトのようなのがあるけれど、現在プランが選択肢にないため、断念した。なぜ選択肢がないのかというと拙宅は深夜電力と従量電灯を同時契約しているからだ。複数なので従量電灯だけでは比較できない。独りなのにファミリータイプの電気温水器があり深夜電力は温水器専用だ。
暖房は灯油なのに、咄嗟に電力消費を呪うような気持ちになるのはなぜなんだろう。これは常日頃から電気代をめのかたきにしているからだ。おそらく電力会社を変えてもあの電気温水器がある限りそれほど安くはならないはずだ。もし圧倒的に安くなるならばシミュレーションの選択肢に必ず入れるに違いないと私は考えるのだけれどどうだろう。

というわけで電気はこのままでいくしかない。電気温水器だって数年前に交換して鼻血がでそうな金額だったので、新たに設置し直すのも嫌だ。

しかし、最近は起床の2時間くらい前にタイマーセットしてオイルヒーターを使っているし、炊事にも熱めのお湯を使いたがるので、こんなに電気を使っているのは私自身なのだ。

私がこれ以上余計な家電を増やさないことにしているのは通年で電気代が高いからだ。でもどう考えたって使っているのは私しかいないので、いっそ暖かい土地に引っ越そうかという気持ちにしばしばなる。そして窓の外を見れば雪にみとれてしまう。

これを繰り返して春になる。

けれど、めのかたきにしたいのは電気ばかりではなくて灯油も灯油だ。高すぎないか。昨年まで辛うじてリッターあたり二桁だったのが三桁になった。ガソリンじゃあるまいし。
でも、地味ではあるけれど炊事専用熱源であるところの都市ガスも冬は消費が増える。
せめて水道は、と思ったらなぜなんだろう水道消費量も1立米ばかり増えている。
消費量のみならずそれぞれの単価も微妙に上がっているものだから前年比、前々年比で支出が多くなる。

私がどこにも行かずに自宅にはりついていることとか、あるいは生きていることそのものが原因なのだろう。

美しいのは雪ばかりで、私の心の内は寒さというよりも光熱費憎悪に傾いているのだった。