角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

読書之楽楽如何 緑満窓前草不除

 

意味をよんだら余計に分からなくなりましたが。

本の隙間に高確率で紙の栞が入っている。紙質も厚さもデザインもさまざまで面白い。先日、鳥や鹿、オタマジャクシや魚やカニや亀が描かれたモノクロの栞が入っており、なんとなく目を惹かれたので良く見ると高仲自然堂と端に小さく書いてある。裏面には朱熹(朱子)の読書之楽楽如何 緑満窓前草不除という漢詩の一節がある。

それで高仲自然堂で検索すると謎の栞であるという個人の方のブログが筆頭にヒットする。関連記事が2006年と2016年に書かれていて、しきりに謎であるとされている。

どうやら高仲健一氏に由来するらしい。高仲氏というのは画家であり陶芸家であるようだ。アマゾンには書籍ものっている。

それでどの辺が謎であるのかが実は私にはよく分からなくなっている。ではこのしおりは何なのかと言われると確かに自分には説明ができないのでよく分からないままに飲みこんでしまった気がする。

妙にひきつけられる絵なので気になってさらに検索するとヤフオクに1枚、私が手にしたと同じものがかかっていた。
なんとなく嬉しい気持ちになって引出しにしまった。いや、気に入ったのならしばしば使用するのが良いのだろうけれど。
就寝前に寝床で本を読み、おもむろに栞をはさんで消灯するよりもただページを覚えた方が楽なのでそうすることが多い。ページは忘れない。
だからその栞は小さな宝物になった。

週の初めころに漸く髪を切った。すっきりした。スマホを何らかの形で固定して写真を撮るという高等技術を覚えたので自撮りし、これでいつでも就活用に使えると考えた。今まではおかまいなしに数年前のものを使っていた。どうせ写真など誰も意に介さないだろうし、マスクをしているので写真当時よりもずいぶん老けていることなど分かりゃしないけれど、きれいなヘアスタイルのうちにと思い撮ってしまった。
写真はあるけれど働く気持ちにならないのでおそらく3月も遊ぶのだろう。
このまま勤労意欲をなくして直線コースに入るのかもしれないと考えたらぞっとするけど。

古い知人から5年ぶりくらいに電話がきた。彼は私が現役時代の顧客先の人間で、30年近く同じ建物内にいた。
今は自営業主としてコロナ関連の補助金を受けているようすで、言ってはいけないことだけれど勤労意欲が減退したと語っていた。私より10歳下の人がそういう気分になるのであれば、私がなんだかだるくなってきたのも当然のなりゆきかもしれない。

先日アマゾンプライムで珍しく邦画を見た。「東京原発」というタイトル。期待はしていなかったが大変面白かった。邦画というのはコミカルなものなのだろうか。それとも自分がそういうのばかり選択しているのだろうか。シリアスな中に滑稽なキャラがまじるのはあれはお家芸なのだろうか。よく分からない。

月村了衛の機龍警察を読み進めている。私は作家に関係なく時代小説を読めないので月村了衛の時代小説以外のほとんど全部を読み終えてしまい、いよいよ機龍警察の番になったのだけれど、読んだ本の全てが外れなしというくらい面白かった。機龍警察はまだシリーズのはじめの方だけれど相当に面白いので凄い作家なのだと思う。硬質な文章も好きだ。すごいなあ。