角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

飛び立った。

 

かつては引越しのプロを自負していた。荷造りも得意だったし、計測するのが好きなのであれこれ計りまくり、引越し先のレイアウトはイラストレーターであらかじめ作成して迅速に家具類が配置できるようにした。
今回は私の引越しではないので掃除をしたり幼児の頭を撫でたりしているうちにすっかりものがなくなってしまい、時間の余裕がないためにひとびともいなくなってしまい、ケージの中で鳴きっぱなしだった猫もいなくなってしまい、誰もいなくなった部屋で退去の点検待ちをしていた。
 
きょうでおしまいとか、これでおわかれとかもうそんなのばっかり続くと平常心をつい失くしがちになる。

お昼過ぎに帰宅し、カップラーメンを食べていてあっと思った。あっ。
カップラーメンを食べながら焼きそばパンを食べていたのだ。メンチカツのパンにすればよかったのに。
そのあとで大福をふたつ食べる。どれも平常心を失くしたせいだと思う。大福は美味しかったです。
 
夫婦と幼児と猫2匹で移動するというのは自分には気の遠くなるような難易度の高さに思えた。
無事に飛行機を降りたとの連絡が入りひとまず安心する。
猫は貨物扱いなうえに水を飲ませられないというので気の毒に思った。若い猫ではないのでああやって鳴き続けていると疲れ果てるしストレスも相当にかかっているだろうと思う。 
 
家族一丸というのはなかなか心強いものだと感じもした。自分自身はせいぜい家族のいないことの身軽さを活かして暮らすほかないのだろう。
最近は住むホテルといったサービスが、伝統あるホテルでも開始されたりして、以降各地に広がる気配を見せているので気になっている。

妄想だけれど、ホテル住いをしてそこからパートに通うというのも何だか楽しそうだ。ただ料理ができなくなる辛さはあるだろう。ネットで検索すると各地ホテルを転々としつつ暮らしているという人もいる。リモートワークが根付くとさらにそういう暮らし方は増えていくような気がする。デラシネといえばデラシネだ。パンデミックがひきがねになって働き方や住まい方に変化が起きた。さらに教育の周辺も大きく変化すればいいのにと個人的には強く思う。
 
お腹が空かないので夕食はないかもしれない。