角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

旅行に行って分かったこと(1)

 

しのびなく、ではなくて、しのびないのだ。
 
モーニングアタックの話を前に書いた。原因をネットで探ろうとして、もちろん私の原因ではなくて、一般的な原因をだけれど、その時に観葉植物というキーワードがあったけれど殆ど気に留めなかった。
自宅を放れた途端にくしゃみはなみずが軽快した。時間や屋内外に関わらず。それで漸く、気に留めもしなかった「観葉植物」が私の原因ではないかと考えた。そうすると辻褄が合う気がした。
 
この部屋に越す前、自分の常駐部屋は植物のある居間ではなかった。そのうえオンシーズンは鉢物は全部ベランダに出していた。
この部屋に越してきて、私と鉢植えの距離は極めて近接し、ベランダ問題について書いた通り、ゴミを発生させるリスクを回避するために外に出さない選択をした。
そうすると鉢の土の乾燥や、葉につくほこり、逆に湿気過多の場合のカビ発生など、室内の空気環境は劣化する。
 
十分な日照を要求する鉢物には気の毒な状態であるため、新しい植物は買わないし植えないことにしていたので増えてはいないけれど、旅行から戻り次第、現有の鉢植えを処分しようと意気込んだものの、どの鉢にもささやかな歴史があり、青々と生命のあるものを捨てられないのだった。
 
帰宅すると翌日からくしゃみはなみずが再開した。
何か早急に改善案、解決策を講じなくてはならないのだけれど、迷っている。捨てるにはかなりの罪悪感がつきまとうし、一方では、真菌類が胸に蓄積していくイメージをもった。
 
仮にベランダにだしたところで10月下旬から4月末くらいまでは室内に取り込むので根本解決にはならない。東京には不要グリーン専門の買い取りサービスがあるけれど、こちらにはない。不用品回収の一項目に観葉植物と書いてあるところがひとつあったけれど。
たいていのものには、こちらの思い入れほどの価値はないものだし、そういうリサイクル屋さんには2度ばかり、いやな目にあっているので躊躇する。グリーンデータバンクというのがあって、これは豊平公園のみどりのセンターでやっている需要者と供給者の仲介サービスだけれど、専ら庭木対象であって鉢植えは対象外であった。
 
昔あこがれていたジャングル化計画は引越し時点でついえた。私は満足な日差しや風を与えられないことを申し訳なく思っている。
土に化して行きたい自分が植物と共存しにくいのはなぜなんだろう。
旅行に行く前に何冊か本を購入したにもかかわらず、昨日図書館で5冊ばかり借りてきた。朝から本を読もうとしたのだけれど、どうにも背後のパキラとかが気になって、上の空になってしまう。私の背丈を超えたパキラは、これは捨てられやしない。ミニチュアプランツだったガジュマルは、いま測ったら鉢上80cmにもなって次々新しい葉がでている。これも捨てられない。オキザリスは薄紫の花が満開だ。虎の尾もいよいよ大きく1メートルに育った。