角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

教科書ひろげてるとき。

 

朝のうちにすることを済ませて散歩から戻るとちょうどお昼だった。穏やかなあたたかい日差しが差し込むので、有頂天になる。私は日照がどれほど好きなんだろう。気持ちが良いのでベランダを開放し、昨日1本買った大根の半分くらいを切干しにしようと干し籠に干した。それからきゅうりと一緒に水キムチを仕込み、さまざまな野菜を千切りにして夕食用に冷やす。それでもまだ日差しがあるので、かといって二度散歩するのもなんだかと思っている内に秋の陽はやがて涼風になる。
 
こんな爽やかな日に外の風に吹かれないなんて。いままでどれだけの晴天を損ない、取りこぼし、見過ごし、やり過ごしてきただろう。勉強や仕事をしている場合ではなかったのではないか。あんな日差しが再び私に訪れるとは限らないのに。
そこで私はトランジスタ・ラジオの歌詞を思い出す。
そういうことだったんだ。
  
私は、日差しの中にいればよかったのだ。ずっと。
 
音楽もあまり聞かなくなった。聞くとすれば私が若かった頃の懐かしい曲を探すくらいだ。
先ほども古い曲をyoutubeにあたっていた。
その昔銀座のACBに行ったことがある。高校生の時だった。ちょうど全盛期だったスイングウエストが演っていて、田舎の高校生は感動したのだった。
 
高校から大学にかけては地元のjazz喫茶に通った。
受験勉強をしている間に、日本のロックやフォークソングが流行し始め、しばらく気がつかずにいて、モップスの「たどり着いたらいつも雨降り」に衝撃を受けた。
 
時代は飛んで、私はカラオケが死ぬほど嫌いだけれどどうしてもと請われて2人でカラオケに行ったことがある。私は聞くだけの人だったが、一回り以上年下の人が、BOOWYのONLY YOUを歌ってI want you, I want youのところで私を指さしたので、恥ずかしくないのかと思った。あはははは。
私もまた恥の多い人生を送ってきたものだと思います。
 
 
思い出話だけの日記なんかつまらない。今度の晴天の日、私はどこにいて何をするだろう。
多分パートかな。