角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

うまく眠れない。

 

うっとりと工芸品を見る旅のことなどを考えていたら、血圧が爆上がりした。
降圧剤を服用しているにもかかわらずのことなので、うろたえた。エクセルで毎日グラフ化しているのだけれど、ここ数日間ずっと上がり勾配であったため、近似曲線などを思い出し、家族でもいれば気が紛れることもあるのだろうけれど、ひたすら自分の不調から目をそらせなくなってしまい、仕方がなく病院に行った。
何が正解かというととりあえず様子をみましょうというところなのかもしれないけれど、自分の身の上であれば、様子見をしていても下がる保証もなく、かつ午後からパートだったりするので、仕方がなく。とりいそぎ別の種類の降圧剤が追加されることとなった。本態性のものではないので、なかなか下がりにくいのだそうだが、服用しはじめた春以降ずっと測定値は落ち着いていたので安心しきっていたのが裏切られたように感じて驚いたのだ。一旦驚いてしまうと、動悸が続き自分が爆発するのではないかという気持ちになりながら仕事をしていた。職場で倒れるのは一番速やかに発見されるシチュエーションなのでまあいいかとも思った。
 
さて、職場のレジのアルバイトは昼間は主婦、夕方からは大学生が多く、学生は卒業するタイミングで総入れ替えになったりする。かつて遠くのまちから3人組がやってきて大学も一緒ならばアルバイトも一緒という生活をしていた。
3人のうち2人は卒業と同時に就職していったのだけれど、1人は残った。この人はどういうものか、起床すべきときに起床できないらしい。そのせいで就活時の面接がだめになったと聞く。小学校の頃は親が車で送り、一度も休まなかったそうだけれど、とにかく朝はその頃から起きられなかったようだ。
子供の頃から大学生になるまで本人も親もその意味をつきつめて考えることは一度もなかったのかと思う。

就職先を探しつつアルバイトを続けてもう今年もわずかだ。悪しき習慣なのか体質的なものなのか分からないけれど、たったひとつの原因でもしかしたら人生を棒に振っているのではないか、取り戻せなくなっているのではないか、医者に診てもらうと良かったのではないか、もっと早くに手を打てたのではないか、遅きに失したのではないかと。
 
わたくしのことをいうと、ややしばらくは大変に健康だったのだ。どんな数値も必ず正常の範疇にあったし、運動もしていたつもりだったし、食餌にも気を配っていたつもりだった。だから生活習慣病のような言われ方をするのは不本意なのだけれど、では今現在どんな運動をしているのかと言われるとたまに自宅でストレッチやラジオ体操しか動いていず、食事はやはり減塩食とは全く言い難いのだから、自信などはものの見事に粉砕されてしまい、予防であれ治療であれ必ず食事と運動が大事と言われてしまい、私もまた遅きに失しているのだった。
すごいスピードでまっしぐらに生きてきて何もかも遅いのだ。
エントロピーはもうすぐ最大になる。生活費等のシミュレーションでは91歳まで生きることを想定して計算したのだけれど、もういいやと思った。余る。