角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

鼻血に驚く。

 

マスクがどこにも売っていない。でも子供の頃のマスクは母がガーゼで作ってくれたのを思い出して、ガーゼはあるし、キッチンペーパーでも問題がないと思うのであきらめがついた。
私はまちなかに出かけるのが何だかこわくて閑居している。とはいうものの、食材の買い出しに行ったり、宅配物が届いたりするので他者と接触せずに暮らすことは、この私にとってすら難しいのだった。髪も切りに行きたいのだけれど少し伸びたままにしている。もしかしたら春先の旅行も実現しないかもしれない。
 

先日、シフトに入ろうとする直前に急に鼻出血があり止まる気配がなく、勤務せずに帰宅した。耳鼻科で内視鏡検査を受けたけれどポリープのようなものは全くないと言われ止血剤をもらい様子をみましょうとのこと。

翌日と翌々日の仕事をおえたあと、自宅で再度出血し、これまた止まる気配がないので、夕方でもあり平日でもなかったのでタオルで鼻を抑えながら救急病院に行った。
出血は2回ともなかなか大量で、反対側の鼻孔からもあふれてきたし、喉におちて口にもあふれた。タオルを離すと噴き出るので押さえたままで、もともと寒暖差アレルギーで時期的に辛い期間であることや、ここ2、3日の経緯、服用している薬などを箇条書きにしてプリントアウトして持参した。

片手が離せないというのは辛いことだ。コートを着るのにもひと手間だった。救急病院で紙をわたすと自分で打ったのかと驚かれた。幸いにして耳鼻科外来には私ひとりだけだったので大変丁寧に対応していただき、電気メスで出血箇所を焼灼してもらった。血圧を測るととても高かったので、鼻出血や止血しにくいのは高血圧のせいではないかと言われる。

その時点で私は何度も繰り返す不安と、そのせいで同僚に迷惑をかけるのがいやで退職意向を伝え、とりあえず安静期間を設けてもらった。

大きな病院の循環器内科で経緯を話す。
1回目の看護師さんの血圧測定ではやはり高かったが、診察室での測定は2回とも至適であった。さらに心電図とレントゲンは、美しいとまでいわれる無問題状態。ひとつき自宅で毎日計測をしてから再度診察ということで判断保留の状態が今。血液検査の結果もそのときに分かる。

休みの間、ネットを徘徊しつつ考えた。
塩分摂取にしても、過剰にも過少にもリスクはある。あらゆるリスクを回避すればわたくしたちは死なない人になるのかというとそんなわけはないので、結局ほうっておいても良いくらいの程度であればほうっておいた方が良いだろう。
したがって、降圧剤を提案されたら拒否しようと思う。「年をとるほど血圧や血糖値が上がるのは、動脈硬化に対する適応現象の側面もある」と、和田秀樹先生が書かれていたので大変納得した。身体に起こるいろいろは意味があるはずなのだ。

そこで私は、自分が退職する健康上の理由が消失していることに気づいてしまった。

今週末から復帰する。

自分に二言がないだなんて大嘘であった。大変恥ずかしいと思う。同僚の人たちにも大変親切にしてもらったので、それは人が少ないのだから辞められたら困る、という切実さゆえのことだったとしても、私としては有難かった。
どうしても体調がすぐれない場合はまたその時に考える。その時までの期間が長いか短いかは私にも分からない。

持病を持ちつつも頑張って働く、というような健気さは私にはない。はるかに重篤な持病を抱えながら働いている同僚がいるので、たいしたものだと思う。私には真似ができない。

ここ何日間か続けて計測しているけれど、朝夕ともに高くて笑える。その昔私は低血圧の人だったのだけれど、年齢とともに上がってきた次第。
いやもう年には勝てないなと実感する。