角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

川がないので。

 

年末なので熊の話でもしようかと思っていたら、洗濯機が壊れた。
 
暖房器具にしても何にしても使わなければ壊れたかどうかは分からないのは当たり前で、だから洗濯を開始してすぐに壊れてしまったのは当然至極だ。と、おとなの落ち着きを醸すのも癪なんだ。

明日いちにち休んで、元旦と二日は出勤し、三日を休んで四日からは通常に戻るので、気がついたらお正月が済んでいる状態なのに、そんな貴重な明日の休みの前なのに、私は疲れているのだが、あたりどころのない悔しさを噛みしめつつ、ポチッとした。

仕方のないことで泣いたり怒ったりするのは無意味なので、冷静なのだけれど、濡れてしまった洗濯物はコインランドリーに運ぶのも重くていやなので、これからお風呂で洗濯をする。
年明け7日まで到着しないのでその間はお風呂場洗濯ということか、昔、洗濯機のない時代を私は知っているけれどその状況にはもう戻れない。
2月あたりに一度小さな旅行をしようと考えていたけれど、想定外の出費につき却下となるんだろう。なかなか思うようには回らないものだ。

 
ところで、せっかくなので熊の話を。

先日お風呂に入っているときになんとなく思い出したのだけれど、どうして嫌な思い出を何十年も握りしめるように覚えているのだろう、会社員1年目か2年目の夏だったと思うけど、結婚するつもりだったひとのご実家に初めてうかがうことになったので手土産を用意した。地方都市には列車で行った。往来の道中のことを私は全く覚えていない。一時間ばかりの滞在の中、渡した手土産について、一種類だけというのはあまり気が利かないわね、とか相手の母上に言われた。ふふ。
一体どこの世界にひとが持ってった手土産に難癖をつける人間がいるのか、と今なら思うけど、まだ二十代の世間知らずの私には謝ることしかできなかった。

一種類だけのお菓子がダメなら、カステラの立派な箱もダメなんだろうか、ちょっと何言ってるか分からない。
それでも何となく結婚してしまったので、その何となくというだらしなさが最も良くなかったのだけれど、嫌なことは手土産ばかりではなくその後もいろいろあって、入籍する前にとっとと戻ってきたので、結婚は何となくするものではないなあと思った。まあそのあとの結婚も何となくだった気がするけど、さておき。
 
それで、どこに熊がいるのかというと、手土産が山親爺だった。
山親爺は札幌千秋庵のロングセラー商品で、今も変わらず銘菓であり続けている。