角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

回転する。

 

回る富山湾というフレーズが秀逸なおすし屋さんに行きたかったのだけれど、昼も夜も行列ができていて叶わなかった。

心残りに思っていたら息子宅にお土産を渡しに来訪した際、連れられて市内の回転寿司の店に行った。
今時はスマホで予約番号をもらい、待ち時間をにらみつつ出かけた。駐車場がうまっており、その中で各々待機しているのだと聞かされて、卵の中で孵化待ちのおたまじゃくしを連想した。
 
人気店だけに大変な混雑であった。ファミレスのごとく小さな子供連れもたくさんいて、なるほどここなら平気なのだと納得。最初から最後までマゴは息子のだっこひもの中で爆睡していたが。それほどお高いお店ではないけれど、実に美味しいお店だった。混み合うわけだ。回る富山湾にも次回は是非立ち寄ろうと思う。
 
歩きながらポツリと息子が言うには、任期満了を待たずに適切な就任先が見つかれば行くとのこと。現在1件に応募しており、早ければ来年にも行ってしまうと。
こんな日がいつかくるのはわかっていたけれど。
さて、私はどんなふうに独りで生きていこうかと考えた。なにしろ彼らは二度と当地に戻ってこないと思われるため、私は独りで最期を迎えることになる。いずれにしても誰と暮らしても最期は必ず独りなのだからまあいいか。
 
しかしながらかくなる上は、いつまでも仕事をしていたくない気がする。私、何かで読んだことがあるんだ、人生の最後にああもっと仕事をしたかったと思う人間なんかいないって話を。
ただ身体を使い頭を使いして働けていることが誇りでもあるし、旅行原資云々の話もあるし、まあなるように任せようと思う。
 
マゴはこの秋から保育園に入った。息子の配偶者が職場復帰するからだ。子育てって、生かしておくだけで大変だと彼女が言ったので、それは非常に良く分かる。本当にそうなのだ。これから先息子家族は艱難辛苦を乗り越えつつ暮らしていくんだろうと考えたら、その大変さに身がすくむような気がした。
彼らに凭れたり甘えたりするのは気の毒なので、とりあえず自分のことは自分でなんとかしよう。あ、おすし屋さんは難易度が高いのでまた連れてってほしい。