角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

それでもこいはこい。

 

サンパクはともかく。

富山は水のまちだ。運河の公園の雨の中を歩いた。ひとには会わなかった。雨の中に噴水が噴き上げた。
公園の前に樂翠亭美術館に行く。ここは現代美術を扱っている。苔の庭が濃厚だった。自分ではすっかり忘れていたけれど2007年か8年あたりの日記にちらりとここの美術館の名前を書いた。館内に内田鋼一の作品があったし、形の素という本がミュージアムショップに置かれていて思い出した。
 
富山市の駅の南口側のホテルに居たのだけれど、南口から北口へは通路ができて本当に便利になったようだ。だから駅のあっち側からこっち側の樂翠亭美術館や運河の公園まで雨とはいえ難なく徒歩で回ることができた。
 
富山の駅は面白い。市電が駅構内に吸い込まれていくし、吐き出されていく。とても便利なので、翌日は徒歩で行ける距離を何度か電車に乗ってしまった。
 
水墨美術館と樂翠亭美術館は当たり前だけれど、全く方向性が違う。濃厚な苔むす築山のある日本庭園と対照的に水墨美術館の方は広い広い芝生の庭だ。たまたま小倉遊亀の企画展が開催されていたけれど、私はこの人を知らなくてたしか神戸の香雪美術館に行ったときに小倉遊亀展をやっていてそこで初めて知った。
 
どちらの庭の池にも鯉はいる。水気があれば、魚をさがす自分もいる。鯉がいればつい写真をとってしまうけれど、片や立派な錦鯉であったのに対し、もう一方は鮒色の鯉がきわめて地味に泳いでいた。
メダカくらいの大きさだったり、もっと小さい8ミリくらいのもたくさんいて、大きくなったら何になるのだろうかと思う。
 
TOYAMAきらりはガラス美術館でもあると同時に図書館にもなっていて、ここが大変楽しかった。内部の木構造が素晴らしく、ふと写真でみた雲の上のギャラリーを思い出して調べると、双方とも隈研吾の設計だった。
行く先々でなるべく図書館によりたいものだと思う。今回、図書館の方は実現したけれど、県庁や市役所の食堂でランチを、という企画は実現しなかった。