雨の中を本日は芸術の森美術館のテオ・ヤンセン展に。彼の言葉を借りると「死んだビースト」の展示を見た。youtubeにも動画が
あがっているけれど、館内でもあちこちに動画がうつしだされ、砂浜で動く様子が大変楽しかった。掃除機をかけているようなビー
ストや、疾駆する馬のようなビーストもあった。これを詳細な設計図なしで構築するというのだから、すごい。
潮風がいのちになるスケール感もとてもいい。ビーストは風をくらって生きる。食べたもので出来ているという考え方からするとビ
ーストは風でできている。「あなたはあなたが使っている言葉でできている 」という本のタイトルを知ったけど、ビーストは風のこ
とばを話すだろうか。
さて、amazonでもミニビーストの組み立てキットが売っているので、欲しいと思うけれど、私は超絶不器用なので組み立てられない
に違いない。私はせいぜいジグソーパズルどまりであって、立体は豆腐であれなんであれ苦手だ。こういうのは息子が得意とすると
ころだ。
ああ今思い出したけど、息子が小学生のときの夏休みに、自由研究として簡単な木工で「ハノイの塔」を作った。
何段だったかは忘れた。どこで見知ってきたのかも私は知らない。糸鋸で木片を切りだしたりするのをどこでやったのかも私は知ら
ない。全部母が付き添ってくれたらしい。
私はできたもので遊んだだけだった。これは単純ながら奥深いパズルでとても楽しめた。
考えてみれば、私も風で出来ている気がする。良い母になれなかったし、良い祖母にもならないだろう。
いや、私は風ではなくて風通しの良いザルなのか。
