角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

旅はやまなみ。

 

ぅわ。メモ帳でテキストファイルを作ったのに、開くとEmEditorになる。
EmEditorをインストールしたのは私なので、それで合ってるのかもしれないけど。
 
さて、海より山のほうがいいな、とコンドルめいた気持ちになった旅だけど、とても恥ずかしいことも書かなきゃならないので躊躇していた。とても恥ずかしいです。
 
月曜日。ヒコーキで名古屋に行って、空港バスで豊田市へ。名古屋に戻って、宿泊は名駅近く。名古屋も豊田も思う存分の雨降りだった。火曜日は列車で高山へ。ホテルのフロントの人が「ご予約よりも広いお部屋をご用意させていただきました」とニコニコ顔で仰るので、ニコニコとお礼申し上げた。広い部屋にベッド二つがくっつけてあって、これはハリウッドツインと呼ばれる形式らしいけど、だからといって、どうしろと。
水曜日、列車で富山へ。木曜日に富山きときと空港から帰札。最終日は雨。あっという間に帰らなきゃいけない。
 
名古屋から高山に向かう右手に犬山城が見えて喜ぶ。岐阜からは高山本線を飛騨川沿いに走り、かなりの絶景が続く。負け惜しみでもなんでもなく、岩と川の景色と北アルプスのやまなみが最高に良かった。
高山市は空気が良い香りだ。バス停でおたずねしたお婆さんから、ほのかにリンゴの香りがした気がした。あまりにも美しい山々だ。安曇野に親戚がいるけれど、あちら側からもこの山脈を見ているのだろう。
 
自分の住むまちにも山はあるので、この風景を反対側から見ている人はいる。山の裏側について考えたことがなかったので、改めて、これを自己中心的と呼ぶのではないかと、今、考えた。
 
写真が一枚もないのは、旅先で写真を撮る気持ちにならないこともあるけれど、今回の一番の理由はスマホを自宅に置き忘れて出発したためだ。私は腕時計を持たないので、写真はともかく、時間がわからないのがなかなか不便。というか、心底不便だった。まちから少し外れた美術館の帰り、人も通らなければ建物もなく、バスがじきに来るのか、行ったばかりなのかがわからなくて困った。
けれどそんなことは、わたくし的には珍しくもないことだ。
 
で、何をしに私が大雨の中、豊田市まで行ったかというと別に本社を見たかったわけではなく。あ、そういえば豊田市内にスズキやホンダがあって、それなりに驚いた。当たり前かもしれないけど。
 
東京開催を見逃したジャコメッティ展を、豊田市美術館で見ようとしたのだけれど、休館だっただけです。今回の主目的だった。
言い訳すると、何か所か旅の目的地を決めるとまず休みの日を確認する。それから飛行機を予約するのだけれど、その時に前後の状況を見て、当初の出発予定日をずらす場合があったりする。その時には、目的地の休館情報は頭から飛んでいる、という具合だ。今回も多分そんな経緯があったのではないかと。結構ショックだった。暑いとか眠れないとか言わないで東京に行けばよかったと思う。まあ縁がないということなのだろう。
 
旅の食については、牛関係、美味しうございました。で、単純な疑問なんだけど、牛はどこにいるんだろう。
富山のお米が実に美味しく、富山市は2度目だけど、なんとなくぶっきらぼうで愛想のないまちだと感じていたのが、こんなに美味しいごはんと味噌汁なら住みたいと思った。銘菓の鹿の子餅も絶品でした。