少し、体内揺れ成分が不足してきた気がしたので、都市間高速バスに乗ってみた。私は墓参が趣味だ。といっても差し支えないくらい頻繁にお墓に行ったものだ。冬は無理だけれど、雪解け以降今までずっとそんな時間がとれなかったので、多分今年初めての墓参だ。
特に用意するものもなく、スポンジとか雑巾を持った。
90分ばかり揺られて余市の駅に着いた。ここから車ですぐのところに元夫とその父母が眠る。草をむしったりしてそれから、作法に適っているかどうかは知らないけれどお線香を3本立てた。
帰りはぶらぶら歩いて駅前に向かう。途中、例の宇宙なんとか記念館があって、そこの直売所で最盛期の佐藤錦を買う。蕗の水煮を買う。キュウリが安すぎるのでつい買ってしまう。ニッカの工場を通り過ぎるとすぐ駅なので、アップルパイと珈琲の昼食をとり、駅前のバス停から都市間高速バスに乗ると90分で近所のバス停に着いた。
この時間というのは、実は羽田に向かう飛行機と同じなのだ。なつかしい揺れ時間だ。自分としては、だから東京はあっという間に着くところで、日帰りも何ら問題ではない。
なんだか都市圏では老人の施設が圧倒的に不足するから地方転出のおすすめみたいな案がだされ、かまびすしく賛否が行き交っているようだけれど、どこが住みやすいかのような話になると大抵、札幌が良いと言われ、雪が降るからだめだと言われるパターンになるけれど、雪が降る、so whatと、いつも思う。
雪が降ったせいで会社が休みになったことも遅刻したこともなく、寒くて眠れなかったこともないし、私自身が凍結したこともない。雪があるせいで、雪のないところよりも寒さは緩和されている。
だから、ものは考えようなのだと思う。
たまたま息子がphaさんという人を教えてくれ、とても興味深いと思った。それで私も少し見方を変えて、今を夏休み認定してみた。そうすると本当に楽しくて躊躇することなくいつまででも遊んでいられるのだ。はははははは。
グスベリを買ってきてジャムにしたり、すいか糖も作ってみた。蕗は伽羅蕗にした。掃除はさぼった。
近所のカフェでコーヒーを飲んだ。まあ私の遊びなんてそんなものだけれど。先日、何かしなきゃと思って、回転寿司で握る人を募集してたのでweb応募をしてみたところ、素早く電話がきて、断られてしまったし。おすし、楽しそうだと思ったのに残念だった。女性はだめなんだそうだ。
それで、とりあえずリハビリ名目で遊んでいる。何も考えないのかと言われれば、考えてる。そりゃあ考えている。旅行をするならどこに行こうかと何時間もパソコンの前で考えた。私は都井岬で野生の馬を見たい、美ら海水族館にもう一度行きたい、とルートや時間や料金を調べると、大体気持ちが落ち着くので妄想旅行で当分は我慢する。
それに、行って良かった植物園とか動物園を検索すると、やっぱり市内の動植物園がでてくるので、地元で間に合わせようと思う。
