角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

ちょっとずるい私。

 

店の管理会社の人から連絡があって、新しい入居者が確定したとのこと。
素早く動いてくれたので、私の新たな持ち出しはゼロになった。権利譲渡金の考え方は、内装工事費は度外視してもっぱら什器備品に対するものなのだそうだ。購入するときは中古でいいから安くと言ったのだから、売る時も安いのは当たり前だ。

私は何も分からないから、全部お任せしますと言ってあったので、悪い人たちでなくて良かった。多分、普通の人間なら、信頼してお任せしますと言われたら阿漕な真似はしないものではないかと思うので、面倒なのも手伝って、たいていの場合、私は信頼してお任せするタイプだ。それで騙されたとしても、落ち度は自分にあるので誰かを責めずに済むだろう。
 
というか、面倒なのがとにかく嫌いだ。
 

少しずつ思い出しながら書いてみる。

迷い中であることを息子にメールすると、根拠の伴ったアドバイスはできないから、始めるのも終えるのも堂々と自分で選んだらいい、店を出す人も締める人も毎日沢山いると書いてきて、その日のうちに私はやめる決心をしたけれど、中ふつかくらい置いて「路頭に迷うことに決めた」と送ると、撤退もまた前進であると書いてあったので、シャボン玉がこわくて泣いた子が、なんだかうまいことを言うようになったものだと感心した。


年金氏は、翌日にやってきた。心配だからきてみたと言いつつ、株で儲かっている話をして、ご陽気に帰っていった。
 
便利屋さんの友人も手伝ってくれた。この人は母のことも知っているので、生きていたらどんなに叱られただろうねと笑いあった。
 
電話をくれた人が、随分元気そうだと言ってくれた後で、鋭いことを言う。どうしてこの人はそれが分かるんだろうと不思議だった。
彼女は言ったのだ。「お金を使い果たしたあとで、さらに旅行に行くんでしょ」と。どうして分かるんだろう、息子にも内緒で行こうとしてるのに(笑)。
就活はそれからです。