角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

6月震える。

 

ネットマネーマガジン美人財布のキャッチによると「キレイとお金は正比例 」とのこと。ご卓見をほんとうにありがとうございました。ふんだりけったり感にドキドキしました。
 
 
本日は店で不動産の会社の人と打合せ。工事期間中は、構築、貼る、塗るなどのパートにより業者さんが替わるそうなので、公平に顔を出すといいのかもしれない。
シャッターを上げると、白木の壁が出来上がっていて、これを茶色に塗るらしい。先日選んだクロスは既に貼り終わっていた。
  
何のお店ができるのかと、今まで数件の問い合わせがあったそうだ。今日はちょうど小学校の下校時間らしく、子どもたちが例によって顔をくっつけてのぞいていく。通る人がいちいち眺めていく。恥ずかしいのでそっとしといて欲しい。私は相変わらず何もできあがっていなくて、投げ出したいくらいに困っているんだし。
 
  
困りついでに「だしまき卵」の話でも書いてみる。

すばらしいのがときどき焼けるようになった。タグチメソッド的にはOKだ。
 
他所のだしまきがどんな味なのかよく知らないけれど、蕎麦店を超えた。店長の味付けは味の濃い「おかず」の味付けだったし、第一、焼いていたのは私だ。それに冷凍したのをレンジで温め直していたから、それなりだ。そういうのは店のコンセプトに関わる部分なので、一概にそれが良くないというわけではないし、店長の技術に私はとうてい追いつかないけれど。
  
切り口が等高線のような卵焼きは、NGだとされる。弱火にすると火が通りすぎてしまう。錦糸卵でもないかぎり、卵の火加減は強めが良いようだ。けれどお好みはさまざまなのが面白いし、人のさまざまな思いの上に私の浮かぶ瀬もあるのだろう。
 
すし屋の卵とは違い、焼き立てをいただく。スフレのように短い時間経過でしょんぼりするから熱々をいただく。大粒のぶどうを食べる時のように、上手にしないと、汁があごに伝うほどの出汁感。
自分の好きなように味付けしているので、自分の口に入れる分には非常に美味しい。人さまにはどうか分からない。
 
会社の担当さんは、料理店の料理は薄すぎて口に合わないと言う。家庭料理はもっとしっかりした味付けにしなくては、とも言った。濃い味がお好みの方には葱入り卵焼きがおすすめです。ここで宣伝してどうする。
こちらは銅板でなくオムレツパンで焼く。調味料が、だしまきとはちょっと違う。こちらはまだ成形の考えも腕もまとまらないので練習中。
 
だしまきは、少しはコツが掴めたと思って気を許すと、すぐにでたらめに戻り、そんなときは本当に落ち込む。開業なんかできないと、悲しく沈む。尤も、だしまき卵をうまく巻けたところでそんなのは氷山の一角だけど。
品質管理の甘さは気の緩みから生じるのだと思うけれど、何も考えないで、うまく仕上がるようになるのがプロかもしれない。
 
友枝喜久夫の舞いを、何も考えていないかたちだと書いたのは渡辺保だったか白洲正子だったか忘れたけれど。
 
何も考えないで卵とみたら、ひょいと焼けるようになるには、私は年をとり過ぎている。毎日2つは食べている。キレイにもお金にも無縁であっても仕方がないけれど、味方がいないのには震えるような怖さがある。