角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

秋になる。

 

さて、涼しくなりだすと早い。あっというまに肌寒ささえ感じるようになる。
 
今夏の異常な暑さをしのいで分かったのは、暑いよりは寒い方がずっと暮らしやすいということだ。
通常の状態、例えば熱源が皆無とかでないなら、寒さはいかようにもしのげるし、家の中で寒くて眠れないことなんかない。外出の時だけ温かい格好をすればいいだけだ。
 
暑い時はどんなことをしても暑いし、これ以上脱げないくらいに脱いでも、実際そのようにして自宅では過ごしていたが、それでも眠れない程度に暑かった。
 
寒いのはヤヴァイという言い方をされ、暮らしにくさの筆頭にあげられたりするのはいかにも、もの知らずの考え方のような気がした。
 
自分は、都市機能は分散して、そこそこの都市がたくさんあった方がいいと考えていて、当地は十二分にその機能を果たすだろうから、そういう主張もありだろう、札幌都構想はどうなんだろうとか考えて、ヒトに言うと、自分の周りでは、みんながみんな口を揃えて、どう捉えられていてもいいから、ひとがこれ以上増えない方がいいし、だからあえて誤解されたままに甘んじる、というようなことを言う。そんな言い方をするほどに、みんな札幌が好きなんだと思った。
 
自分も、どちらから?と旅先で聞かれたとき、札幌からと答えると「まあ、北海道から」とか言い直されたりして、なんとなく釈然としない気分になる。札幌は代表性はあるけれど、平均的北海道ではない。でも情緒も風情も個性もあまりないまちだと思う。
だから、本州の古いまちなみを歩くとうっとりする。私は島根・鳥取あたりのまちがとても好きだけれど、先日の暑い盛りに、私の好きな松江の気温を見ると34℃だったので、なんだか裏切られた気分になった。