角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

補足する、って打ったら、細くすると変換された。

 

先日のキーワードは、最初恐竜展を書くつもりが、博物館のことになり、大学自体に触れ、まちにも言い及ぶという散漫さ加減だ。
そのうちの何かを補足する意味合いはないが、書きたくて書き損ねていた話があったので。


佐藤春夫が昭和の初めの頃に、慶應義塾大学(予科だと思う)に在籍し、そこでの生活を「酒、歌、煙草、また女」副題「三田の學生時代を唄へる歌」という作品にして発表したのが昭和3年。

昭和29年に、佐藤春夫の熱烈なファンである慶應大生がこの詩に曲をつけた。その友人のひとりである横浜市大の学生が編曲をした。そしてまた、友人のひとりが、札幌側から見ると「遠来の北大生」となり、お約束の恵迪(けいてき)寮に入寮し、寮内でこの曲を広めたという。

この3人は倉敷の高校の同期であったそうだ。北大恵迪寮では、寮歌の次に良く歌われ、しばらくブームは続く。

ところで、作曲者自身は自分の母校である慶應学内では、この歌を喧伝しなかったようだ。

半世紀ほど経つと当時の学生らも、生きていれば往時を懐かしむ年代に入るから、おそらくは恵迪寮の出身者が歌って広めたのだと思うが、東京の、とある居酒屋で広まったらしい。

その居酒屋の常連を介して、三田文学の編集長の耳に届いたのが、平成16年。
ほぼ原曲に近いメロディで受け継がれており、作曲者は、時を経て自分の作った曲が母校に届いたことを大いに喜んだという。

佐藤春夫作詞・出原弘之作曲の「酒、歌、煙草、また女」は、こうして三田で発し、倉敷を経て、札幌で広まり、そして再び三田に戻った。

寮歌物語を書きたいわけではないし、自分は寮経験もないし、第一、往時を懐かしむ年代には達していないが、興味深い話だと記憶していた。

 

キーワードで北大生が市民に愛された云々と書いたが、弊衣破帽という言葉にイメージを表象されるバンカラ、イコール恵迪寮生の代名詞でもあったかと思うが、彼らはしかし「バンカラ」であるがゆえに愛されたのではないだろう。

札幌にある北大を「本学」と呼ぶ、水産学部が函館にある。寮歌「水産放浪歌」には、「~暗鬼紅灯の巷に彷徨う女性に恋するを不情の恋と誰が言うぞ。」の文句を含む前口上がある。
函館の地においても、水産生らは、当時の繁華、大門界隈を練り歩きしたようだが、やはり、その無頼放蕩に似た様ゆえに愛されたわけではない。

学問・研究、あるいは「『飲酒』黙考」かもしれないが、それらがいわば「社会貢献」を果たす牽引力になったからだろう。

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わー、寮歌とか書くと別人になりそうだ。ちなみに私は別に博物館が好きというわけでもない。
当社のバイト1号君と仲が良いが、その子が「見てくれば」というので、涼しそうなので行っただけだ。
あ、恐竜が大好きなのは間違いないです。
私は、あんまり頭を使うのは苦手だ。なんか難しい言葉を連ねると、頭もからだもバラけそうになって、泣きたくなる。こういうのを無理がたたるって言うのかもしれない。難しいのはいやだ。
きょうは、事務所内がとってもうるさいので退避すべく仕事資料をもって図書館に行って、食堂で500円の本日の定食を食した。ちょっと珍しいくらい不味かったのでびっくりした。
涼しそうだから行ったのであって、図書館が好きというような知的で素敵な女でもない。第一、図書館の自習室は閉鎖環境であって、閉鎖環境は好きではないので辛い。
いやだとか好きじゃないとかたくさん書いたので気が済んだ。

 

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2023年注釈 キーワードとは以前あった関心空間の中でのできごとです。