角度ノート

駄文も積もればログ資産。かもね

雨の靴


思いつきで書いている、ばかりではないのだけれど。
 
雨の中をしゃちょーと一緒に地下入り口まで走ったので、まだ新しいパンプスも濡れた脚も濡れた髪も濡れた夏のスーツも濡れた。
 
走ったのは、税理士事務所の帰り。行きの曇り空が、ご挨拶をして外にでると強い雨になっていた。
 
近くの珈琲屋に走って行き、珈琲屋からは地下入り口までを走った。
 
税理士事務所で大変に懇切丁寧なご説明をいただいた。
結果、法律は会社規模を云々しているわけではないから、吸収だの合併だのは大会社の話しであって、我々規模では費用を払うだけで資金がなくなってしまうから、却下。
 
営業譲渡というのは、とても話がややこしくて7割しか分からなかった。
 
買うほうは、買われる当社の負債額と同額で買う、と相殺される。で、残りから当社の社長(わたし)への未払い勘定なんかを精算する。それでも残ったものは、「解散する会社に残る、営業上の利益」であって、いろいろを経て、株主に分配される。株主というのは当社の場合私ひとりだから、回りくどい話だけど、私に分配という形で戻るわけだ。多分。で、そこからがややこしくて、理解してないから書けない。
 
私は仮に1億円(笑)残ったら、1億円相当の株式で買われるのだろうと思ったけれど、それがまた難しいそうだ。現物支給とか、時価評価額とか、いろいろな業界用語がとびかった。だから結局、1億円を1億円で買うことになる。って、伝票のいったりきたりで済むんじゃないかと、雑な質問の仕方をしたら、そうでもないのだと言うから、税務は複雑だ。
 
最終的に、決断しなかった。
最短でも年明けでなければ完了しないので、その期間内にどんな気分の変化が起こるか分からない。
 
こういう場合のオファーというのはどちらが積極的になるのだろう。買うほうか、買われるほうか。
しゃちょーの言動を観察すると、どうもそれほど積極的でなくなってきたようだし、その理由は多分iさんとの共同経営に口出しされたくない情緒的なものもあるんだろう。
 
おたずねした事務所での第一声が、「吸収合併してくれというので…」と言ったので、してくれと言った覚えがない私は、経緯や体面もあるに違いないけど、そういうのは、激しくつまらないので、冷えて乾いた。クールアンドドライだ。それに私は、口出しする気、満々だから、しゃちょーの危惧はとても正しい。
 
 
さて、これまた、どうしようかな。